研究課題/領域番号 |
13680792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
谷 佳津子 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (40266896)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 小胞輸送 / 小胞体 / ゴルジ体 / ホスホリパーゼA_1 / ホスファチジン酸 / ホスホリパーゼA |
研究概要 |
オルガネラ間のタンパク質輸送はコートタンパク質で覆われた小胞によって媒介されている。COPII小胞は小胞体から出芽する輸送小胞である。申請者らはCOPII小胞のコートタンパク質と結合し、リパーゼ構造を持つタンパク質p125を発見した。p125のC末端側の配列は、ホスファチジン酸に選択性の高いホスホリパーゼA_1(PA-PLA_1)と相同性を有する。さらに申請者らはESTデータベース検索によりp125、PA-PLA_1と構造類似性を示す新規タンパク質KIAA0725pを見出した。本研究ではp125及びKIAA0725pの機能解析を行った。1年目はp125とKIAA0725pの性質を比較した。試験管内で作製したリポソームを基質として両者の酵素活性を測定した結果、KIAA0725pがホスホリパーゼA_1活性を有すること、541番目のセリン残基が活性に必須であることがわかった。同条件下でp125の活性は検出されなかった。両者を培養細胞で過剰発現させたところ、異なるオルガネラ構造変化が観察された。これらの結果よりp125とKIAA0725pは酵素としての性質、細胞内での局在が異なると考えられた。2年目はp125の小胞輸送への関与について調べた。p125に対する抗体を作製しその局在を調べたところ、COPII小胞が出芽するER exit siteに局在することがわかった。またバーゼル大学・Hauri博士との共同研究によりp125がCOPIIコートタンパク質と同様に小胞体からの選別シグナルであるFFモチーフに結合することを示した。RNAi法によってp125の発現を阻害してオルガネラ構造を観察したところ、ER exit siteとシスゴルジに変化が見られた。これらの結果よりp125がCOPIIコートタンパク質と機能的に関連して小胞体からのタンパク質輸送に関与している可能性が示唆された。
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