研究課題/領域番号 |
13680806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中西 康夫 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40022636)
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研究分担者 |
桧枝 洋記 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30243132)
東山 繁樹 愛媛大学, 医学部, 教授 (60202272)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | マウス唾液腺 / 形態形成 / 上皮-間充織相互作用 / EGFファミリー / HB-EGF / neuregulin / コラーゲンゲル / マウス雄乳腺 / マウス乳腺 / 雄乳腺 |
研究概要 |
上皮-間充織相互作用を示す典型的な器官として知られるマウス胎仔唾液腺上皮の枝分かれについての我々の仮説は、上皮を取り巻く間充織がコラーゲン線維束を牽引して上皮に力を及ぼして鋭いクレフトを形成するというもので、間充織の運動が重要な役割を果たしているとするものである。この度の研究計画はEGFファミリー成長因子群の関与と間充織運動をさらに具体的に解析することを目的とし、次のような結果を得た。 1)EGFファミリー成長因子群の発現をRT-PCRで調べるとHB-EGFが予想通り強く発現しているが、同じファミリーと思われるneuregulin1、2も強く発現しており、マウスホモログのクローニングに成功した。 2)特にneuregulin1は間充織に強く発現しており、アイソフォームであるβ1の中和抗体によって形態形成が阻害されることから、間充織運動への関与が示唆される。 3)色素を結合させた3μmのLatex beadsを唾液腺原基にまぶして培養するとbeadsは通常上皮近傍の間充織の深い場所まで巻き込まれるが、myosin ATPase阻害剤である2,3-butanedione onoxime (BDM)はこれを強く阻害(固定切片による解析)し、上皮の形態形成さらには間充織細胞のコラーゲンゲル収縮も阻害した。 4)マウスなどの乳腺形成においては、14日目になると雄の乳腺原基は精巣から分泌される雄性ホルモンの影響で、表皮と繋がる上皮部分が切断され、乳腺として未発達のままに終わることが知られていた。今回、EGFファミリー分子群の細胞外への分泌を阻害すると考えられる試薬OSU8の存在下で培養実験を行ったところ、雄乳腺の退縮現象が明確に阻害された。このことは、成長因子であるEGFファミリー分子群が唾液腺のみならず乳腺においてもその器官形成に関与していることを示している。 5)EGFファミリー分子の細胞膜型からの切り出しに関わる酵素群は、ADAMと呼ばれる一群の酵素群でその中でもADAM12などの関与が強く示唆された。
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