研究課題/領域番号 |
13680890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 (2002-2003) (財)東京都医学研究機構 (2001) |
研究代表者 |
南部 篤 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (80180553)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 大脳基底核 / 淡蒼球 / 視床下核 / ハイパー直接路 / 直接路 / 間接路 / 運動制御 / 運動野 / 関節路 / GABA / グルタミン酸 |
研究概要 |
大脳基底核の神経回路の中で、大脳皮質から視床下核へ直接投射する大脳皮質-視床下核-淡蒼球路(ハイパー直接路)の機能と調べ、これを考慮した大脳基底核の動的モデルを提唱した。このモデルによれば、随意運動に際して、まずハイパー直接路を介した情報によって、視床・大脳皮質の広い領城が抑制される。次に、大脳皮質-線条体-淡蒼球内節路(直接路)を介した情報が到達し、視床・大脳皮質の限られた領域が脱抑制によって興奮する。これによって必要な運動が惹起されると考えられる。最後に、大脳皮質-線条体-淡蒼球外節-視床下核-淡蒼球内節路(間接路)を介した情報により、再び視床・大脳皮質の広い領域が抑制される。直接路が必要な運動を引き起こすのに対し、ハイパー直接路や間接路は、不必要な運動を抑制し、必要な運動のみが正確なタイミングで引き起こされるのを助けていると考えられる。また、このモデルを援用することにより、パーキンソン病の際には、直接路を介した視床・大脳皮質の脱抑制が空間的・時間的に小さくなるため、無動などの症状が起こると説明できる。さらに視床下核ブロックによって、視床・大脳皮質の脱抑制が再度、広がることによりパーキンソン病の症状が改善されると考えられる。
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