研究課題/領域番号 |
13680896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
入来 篤史 (入來 篤史) 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70184843)
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研究分担者 |
田中 美智雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (00057738)
横地 博子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50345295)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ニホンザル / 単一ニューロン活動 / 表情 / 行為 / 頭頂葉 |
研究概要 |
ニホンザルの大脳皮質頭頂葉後方下部領域は、視覚や聴覚、体性感覚などの複数の感覚と運動が統合される領域であり、口腔顔面運動を制御する領域であることも知られている。ここでは口腔顔面運動に関して、異なる個体間での意味のコミュニケーションに関わる情報処理が行われている可能性が強い。自己の特定の表情発現とともに他個体の同様の表情表出に対しても同様に活動するニューロンがサルの大脳皮質頭頂葉後方下部領域に存在するという結果が得られるならば、サルのこの領域が異なる個体間における意味のコミュニケーションを可能にする上で重要な役割を果たしていると解釈することが可能である。本研究では、この点に関する手がかりを得るために、行動学的および電気生理学的実験を行った。 行動学的実験においては、画像解析装置(動作解析システム)により、ニホンザルの顔面上に定めた特定の特徴点の2次元的位置を指標に、視線移動を含む顔面表情の動的変化を経時的に数値化し、それらの軌跡・速度・加速度の時間特性を解析する事によって顔面表情を大きく3つの表情(menacing faceとfrightened face、smacking face)に分類する事ができた。 また電気生理学的実験においては、大脳皮質頭頂葉後方下部領域から単一ニューロン活動を慢性的に記録し、このニューロンがコードする行動特徴を動作解析システムによって定量化した。その結果、自己(サル)の特定の行為の実行時とともに、他個体(実験者)の同様な行為を観察する事によっても同様に活動するニューロンを記録した。大脳皮質頭頂葉領域におけるこれらのニューロンの存在は、この領域が行為の意味のコーディングに関わる領域である事を示唆しており、表情によるコミュニケーションにおいても同様なニューロンが存在することを示唆するものであると考える。
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