研究課題/領域番号 |
13680912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大島 正伸 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40324610)
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研究分担者 |
石川 智夫 京都大学, 医学研究科, 助手 (70322162)
武藤 誠 京都大学, 医学研究科, 教授 (70281714)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | トランスジェニックマウス / コンディショナル / テトラサイクリン / ドキシサイクリン / COX-2 / rtTA / TRE / opti-rtTA / ES細胞 |
研究概要 |
遺伝子を全身性に発現させるトランスジェニックマウスでは、発生過程での影響により致死となる場合が多い。本研究では、ドキシサイクリン(DOX)の投与により発現が誘導されるTet-Onシステムを用いて、任意の時期に任意の組織で遺伝子発現を誘導できるトランスジェニックマウスの開発を目的とした。発現遺伝子として、プロスタグランジン(PG)合成酵素であるCOX-2およびmPGESを用いた。DOX存在下にrtTAにより転写活性化されるTREプロモーターに双方の遺伝子をつなぎ、TRE-COX-2単独あるいはTRE-mPGESとの組み合わせにより受精卵にインジェクションし、それぞれ6〜10種類のファウンダーマウスを作製した。これら全ての系統のF1マウスに、rtTA遺伝子発現アデノウイルスを感染させた。同時に3日間DOXを投与した結果、それぞれ2系統の肝臓でCOX-2発現あるいはCOX-2とmPGESの同時発現の誘導に成功した。こアデノウイルスベクターとの組み合わせにより、これらの系統は任意の組織で、任意の期間、COX-2単独発現あるいはCOX-2とmPGESの同時発現による影響を解明することが可能となり、プロスタグランジン研究領域において極めて有用なモデルである。一方、全身組織で転写活性があるROSA26プロモーターにrtTAを発現させたトランスジェニックマウスを作製したところ、rtTA遺伝子は転写されたがTREに対する活性は認められなかった。これは、遺伝子コドン使用頻度が真核生物と大きく異なり、蛋白翻訳効率が低いためと考えられた。そこで、rtTAのコドンを哺乳類化した合成cDNA(opti-rtTA)を用いてROSA26-opti-rtTAを作製した。複数の系統がすでに得られているので、将来的に上記のマウスとの交配により、任意の期間、全身組織での現誘導できるモデルマウスが得られる。
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