研究課題/領域番号 |
13680913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
毛利 資郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40117271)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 遺伝子導入動物 / 導入遺伝子構造 / 導入遺伝子発現量 / 構造変換 / プリオン病 / トランスジェニックマウス / プリオンタンパク遺伝子産物 / 異常プリオン / 変換抑制 / プリオン / プリオン感受性 / 遺伝子導入マウス |
研究概要 |
プリオン病のモデル動物としての遺伝子改変マウスは、プリオン複製の仮説からすると、正常なプリオン蛋白質を過剰に発現する方が有利であると考えられる。実際にハムスターやマウス型のプリオン蛋白発現系マウスでは過剰発現による高感受性マウスの系統が樹立されている。我々は、ヒト・プリオンに対するバイオアッセイ系の確立を目指している。ヒト/マウスキメラ型プリオン蛋白質(キメラ型)を発現する遺伝子改変マウスは、ヒト・プリオンに対して高い感受性を示すことが判明したが、過剰発現になると抵抗性を示すことも明らかになった。次に、C末端までヒト型プリオン蛋白質を発現する、全ヒト型プリオン蛋白質遺伝子導入マウス、同じ導入ベクターを用いた全マウス型プリオン蛋白質遺伝子導入マウスについても検討した。その結果、全ヒト型マウスと全マウス型プリオン蛋白質遺伝子導入マウスでは共に発現量が高くなるにつれて感受性が高くなることが判明した。このことから、プリオン病モデル動物作製時の導入遺伝子のキメラ型遺伝子産物は、必ずしもプリオン複製の仮説にそぐわないことが推定された。このことは、導入遺伝子産物の一次構造がその機能発現に影響していることを示唆するものであった。
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