研究課題/領域番号 |
13680923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
紺野 啓 秋田大学, 医学部, 助手 (00323139)
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研究分担者 |
大高 道郎 秋田大学, 医学部, 講師 (30250872)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 超音波 / 胃潰瘍 / 損復治癒 / 造影剤 / 治療 / 造影 / 損傷修復 / 胃粘膜 / 潰瘍 |
研究概要 |
超音波の医用応用としては断層診断装置による診断が一般的だが、近年では超音波エネルギーを用いた治療の試みも盛んに行われている。われわれは人工的潰瘍モデルを用いて超音波照射群と対照群とで潰瘍の修復速度を比較することにより、胃粘膜損傷の修復過程に超音波が与える影響について検討した。一般に、十分に大きな超音波エネルギーは熱効果および非熱効果により組織を損傷するが、それ以下のある一定のエネルギーでは時に組織の修復効果が得られることが知られている。本法あるいは類似の手法に関しては過去に報告がないため、まず最適な照射条件を決定することを目標として実験を行った。骨折治療の臨床で現在すでに実用化されている超音波治療器の出力を参考に、照射する超音波を周波数2MHz、出力1-100mW/cm^2の正弦波とし、照射時間を変化させて実験を試みたところ、有意差は認めないものの照射群で潰瘍の治癒速度が遅い傾向が認められた。この結果より潰瘍の治癒促進効果を得るには照射された超音波エネルギーが大きすぎることが推測されたため、装置に改良を加え、一般的な超音波診断装置で用いられるパルス幅、繰り返し周波数を参考に、パルス幅(バースト幅)200m/sec、繰り返し周波数1.0kHZのパルス波を用いて同様の条件で実験を継続した。その結果、1-100mW/cm^2のパワーではいずれの出力、照射時間においても超音波照射群と対照群とで潰瘍の修復速度に有意な差を認めず、潰瘍治癒促進効果および抑制効果はいずれもみられないことが明らかになった。さらに、攻撃因子として超音波診断用造影剤レボビストを加えた場合の損傷胃粘膜の修復過程に与える影響についても、同様の条件で検討したが、今回設定した条件の範囲では各群間で海洋の治癒速度に有意な差を認めず、レボビスト添加は損傷胃粘膜上皮の治癒速度に影響を与えないことが示された。
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