研究課題/領域番号 |
13680938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 三重大学 (2003) 鳥取大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
井須 尚紀 三重大学, 工学部, 教授 (50221073)
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研究分担者 |
桝井 文人 三重大学, 工学部, 助手 (80324549)
河合 敦夫 三重大学, 工学部, 助教授 (80252336)
清水 忠昭 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80196518)
菅田 一博 鳥取大学, 工学部, 教授 (80026020)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 動揺病 / 空間識 / 重力加速度 / 視知覚性鉛直 / 3Dムービー / バーチャルリアリティ / バーチャルリアルティ |
研究概要 |
3D映画によって没入した仮想空間での空間識や運動感覚が視覚性動揺病の発生に与える効果を検討した。3D映像によって仮想現実感が与えられると視知覚性に鉛直方向の感覚「視知覚性鉛直」が生じる。視知覚性鉛直が生じる映像と生じない映像とをコンピュータグラフィックスによって制作し、発生する動揺病不快感の強度を比較した。仮想空間の鉛直軸まわりに回転する映像(視知覚性鉛直は一定方向)では、視知覚性鉛直を生じない(上下方向が定まらない)仮想空間内で回転する映像と有意差がなく、水平軸まわりに回転する映像(視知覚性鉛直方向が回転)はこれらより強い不快感を誘起した。上下方向の定まった仮想空間内で水平軸まわりに回転する3D映像では、身体の姿勢が鉛直方向に対して変化するような回転感覚が視覚性に生じるので、視覚-半規管間の回転感覚情報の競合に併せて視覚-耳石器間の競合が加わり、より強い視覚性動揺病を発生させたと考えられる。 また、視野角および画角を変化させることにより、3D映像が作り出す仮想空間への臨場感を変化させ、視運動性動揺病の発症に与える影響を検討した。2軸回転カメラステージに2台のビデオカメラを搭載して撮影し、視野角のみを変化させた映像と、視野角と共に画角を変化させた映像の、2種類の3D実写映像を制作した。視野角が大きくなるのに伴い、臨場感が増し、自己運動感覚も強くなり、視覚性動揺病の強度が増強することが示された。画角を視野角と共に大きくさせた時と、画角を一定に保って視野角のみを変化させた時との間には有意な差がみられなかった。
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