研究課題/領域番号 |
13680946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
村上 新治 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30142756)
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研究分担者 |
中村 真理子 (中村 眞理子) 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (70227940)
後藤 美奈子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (00295370)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 電気刺激 / 至適刺激条件 / 組織学的 / 筋収縮タイプ / タイプI筋線維 / タイプII筋線維 / 中枢性運動障害 / 経皮的電気刺激 / 刺激パラメーター / 随意的連続運動 / 中枢神経 / 痙性障害 / 動作解析 / 表面筋電図 |
研究概要 |
中枢性運動障害に対する治療的電気刺激を行うにあたり、臨床の症例をエントリーを準備していたおりに、刺激条件の効果的研究が乏しく、至適刺激条件がはっきりしない状況にあるため、治療の効果を判断するに困難な現状に遭遇した。電気刺激による筋の活動性を高める至適条件が十分に研究されていないと、患者さんに無駄で辛い刺激を続けることになり、効果の問題から倫理的問題が発生すると考え、至適電気刺激の条件を求める研究の必要性が生じた。そのため、敢えて遠回りをする事を選び、動物実験による研究デザインをすすめた。研究は、ラットを対象とし、筋への効果を萎縮防止に効果的条件を求めるために筋の形態と組織学的(顕微鏡に夜筋のミクロな変化をみる)に筋に生じる変化で細かに検証をする方法を実施した。その結果、電気刺激収縮が遅く発生張力の小さい筋では20Hzの低い頻度の刺激(隔日の一日2回15分間の電気刺激)が効果的で、組織学的にはタイプI筋線維への効果が観察された。一方、収縮が速く発生張力が大きい筋では30Hzの高頻度刺激(隔日の一日2回15分間の電気刺激)が効果的で、組織学的にタイプII筋線維へのより高い効果が観察された。このことから対象とする筋の機能的性質に合わせた至適電気刺激条件が解明され、この研究結果からの至適条件を利用する事でより効果的な結果をもたらす事ができる。これにより標準的な電気刺激条件の統一化がはかられるものと期待される。その意味では今回、研究を少し転換して求めた研究結果は十分に意義をもつ研究となったと考える。そのためにエントリーしての臨床研究は、次に研究資金が得られたおりに実施することになった。
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