研究課題/領域番号 |
13680947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 帝京平成大学 (2003) 茨城県立医療大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
山崎 郁子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 教授 (90295428)
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研究分担者 |
根本 悟子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (70285055)
澤田 雄二 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (30162548)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 音楽 / 生理学 / 心理学 / ECG / 呼吸曲線 / 表情筋電位 / 心電図 / 多面的感情状態尺度 / 心身反応 / 指尖部皮膚表面温度 / 心電図R-R間隔 / 感情状態尺度 / 交感神経 / 副交感神経 / 自立神経機能 |
研究概要 |
音楽療法に関する臨床報告の多くは、特定の心理的モデルや人間観に基づいて独創的に音楽を用い、目覚ましい治療成果を上げたことを伝えている。しかし残念なことに、これらの報告には音楽の構造や技法についての客観的記述、効果の定量的評価、因果関係の分析が必ずしも十分ではないために、他の症例への一般化が困難なものも多い。一方で、従来の音楽の医学的効果の報告では、特定の楽曲を聴取した際に生じる生理的変化の統計的傾向を捉える手法が殆どでありその際に個人にどのような心理状態が生じ、またどの程度楽曲に対して注意を集中させたかなどについての分析は殆どなされていない。そのため臨床場面では患者の音楽への集中度の違いにより、治療効果が著しく異なることが経験的に知られているが、そのメカニズムや有効な対処方法も議論されてこなかった。本研究ではこのような状況において、一般化可能な音楽活動上の有用な概念に即して、音楽が心身に与える影響を明らかにすることを試みた。平成13年度以前からの研究を発展させ、次の二つの研究成果を得たので報告する。 一つ目は、音楽聴取の自律神経作用と感情状態との相互作用について調べ、心身の相関に一貫性があることが示唆された。 二つ目は、自律神経作用と、独自に構築したソフトウエアを用いての個人にとっての楽曲の類似度分布を調べ、音楽聴取による楽曲の類似度空間分布と心理・生理指標との整合性を示唆する特徴をみることができた。
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