研究課題/領域番号 |
13710013
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
倫理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
蔵田 伸雄 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50303714)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 生命倫理 / 個人遺伝情報 / 遺伝子解析研究 / プライバシー / 人間の尊厳 / 遺伝子診断 / 生命倫理政策 / 情報倫理 / ヒトゲノム解析研究 / 医療情報の電子化 |
研究概要 |
本年度は遺伝子解析の進展という現状を踏まえて、個人遺伝情報に関わる生命倫理的な問題群を整理し、さらに「人間の尊厳」という概念の、個人遺伝情報の法的保護のための有効性を検討した。遺伝情報は保険契約や、雇用の際にも使用されうるために商品価値を持ちうるが、そのために個人遺伝情報の蓄積・売買・不正なアクセス・漏洩の可能性がある。だが個人遺伝情報は人体組織から明らかになるので、個人遺伝情報を保護するためには、人体組織を保護する必要がある。また身体組織の解析研究によって、研究者や企業に大きな利益がもたらされることがある。こういった現状を踏まえて、本研究ではカント的な「市場化・商品化・手段化されてはならないものの価値」としての「人間の尊厳」という概念に基づく個人遺伝情報保護の可能性を検討した。そして「人間の尊厳」という概念に基づく人体組織の保護によって、結果的に個人遺伝情報のプライバシーも保護しうることを明らかにした。また遺伝情報の保険契約の使用、生命倫理政策といった問題についても検討を行った。 さらに昨年末に廃案になった「個人情報保護法案」と関連法案が、個人遺伝情報を十分に保護しうるかという点についても検討を試みた。 そして生命倫理に関する諸議論における、哲学的倫理学の立場に基づく生命倫理学の妥当性について、特に宗教的価値観との関連から検討した。 また遺伝子解析技術と遺伝子工学を念頭において、特に企業における技術者の社会的責任とコンプライアンス体制について検討と調査を行った。
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