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空間知覚における立体視情報と身体運動情報の統合過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13710042
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関金沢工業大学

研究代表者

朝倉 暢彦  金沢工業大学, 工学部, 助手 (70308584)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード両眼立体視 / 眼球運動 / 両眼対応 / 垂直視差 / エピポーラ拘束 / 空間認知 / 自己運動
研究概要

両眼立体視では,左右の網膜像における特徴の位置のずれ,すなわち両眼視差が外界の奥行き構造を復元するための手がかりとなっている.両眼視差を得るためには両眼間で対応する特徴を同定する必要があるが,ランダムドットステレオグラムに代表されるように,特徴の両眼対応は多義的であることが多く,一意の両眼対応を実現するための対応問題を解決することは一般に困難である.しかし,両眼の眼球位置情報を得ることができれば,これを用いて対応侯補の探索を1次元のエピポーラ線上のみに制限するというエピポーラ拘束の適用が可能となり,効率のよい両眼対応の決定が実現される.本研究では,両眼対応におけるエピポーラ拘束が,眼球位置情報の視覚的手がかりである垂直視差によって制御されているかどうかを検証する心理物理実験を行い,空間知覚における両眼立体視と眼球運動制御系との統合過程を考察した.実験より,視野周辺に呈示した垂直視差によって視野中心の両眼対応方向が決定され,その方向はエピポーラ拘束を適用した際に予測されるものと一致していることが明らかとなった.さらに,その垂直視差によるエピポーラ拘束の制御が,適応的かつ定量的に実現されていることが示された.これより,両眼立体視系からの眼球位置情報が後の両眼立体視処理に影響を与えるという再帰的統合過程の存在が示されるとともに,その統合が両眼対応という両眼立体視処理の最も初期の段階で行われていることが明らかにされた.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] N.Asakura: "The resolution of binocular correspendence by vertical disparity"Perception. 31 Supplement. 155 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "垂直視差による両眼対応方向の定量的制御"日本心理学会第66回大会発表論文集. 408 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "垂直視差によるエピポーラ拘束の適応制御"電子情報通信学会技術研究報告. HIP 2002-51. 51-56 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "垂直視差の補間による両眼対応問題の解決"電子情報通信学会技術研究報告. HIP2001-51. 67-74 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "垂直視差による両眼立体視の窓枠問題の解決"Vision. Vol.13(3). 197 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "両眼対応における垂直視差の補間とエピポーラ拘束の制御"日本心理学会第65回大会発表論文集. 136 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "両眼対応における垂直視差処理の時間特性"Vision. Vol.14(1). 34 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉暢彦: "認知科学の新展開・イメージと認知(第4章・視覚と運動の統合)"岩波書店. 35 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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