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心理検査における結果のフィードバック方法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710087
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関金沢工業大学

研究代表者

石川 健介  金沢工業大学, 工学部, 講師 (90319038)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード心理検査のフィードバック / MMPI新日本版 / MMPI / フィードバック訓練 / 共分散構造分析
研究概要

前年度は,研究に対する同意を得られた263名を対象に研究を行い,(1)適切なフィードバック方法の開発,(2)フィードバック担当者の訓練,(3)心理解析モデルの構築に関して,新たな知見を得ることができた。今年度は,約200名の大学生を対象に研究を実施し,結果以下の2点について知見を得た((4),(5)と表記)。
(4)適切なフィードバック方法の解析モデルにおける新たな変数 前年度に行った研究では,適切なフィードバックを行うことにより「説明の分かりやすさ」,「解釈の妥当性」,「自己理解への貢献」などの各項目で非常に高い評価を得た。それに加えて,今年度行った研究により,さらに「カウンセラーに対する信頼感」と「心理検査に対する肯定的な印象」が形成されていることが明らかとなった。このことは心理査定後に行われる心理療法に対する動機づけを高める効果につながると期待でき,今後もこの一般性を確かめる必要がある。また,再び心理検査およびフィードバックを受けたいかという問いに対して非常に肯定的な結果を得た。
(5)自尊感情への影響 フィードバックを受けることによる,単に結果を知ること以上の効果を測定するために新たな調査票を作成し,実施した。結果は,フィードバックを受ける前に有している自尊感情得点の高低の違いにより,フィードバック後の自尊感情得点に違いがあった。元々自尊感情得点が低い受検者は,フイードバック後,自尊感情得点が上昇しフィードバックの副次的な効果が予測された。他方,自尊感情得点が高かった受検者は,フィードバック後自尊感情得点が上昇するものの,その差は非常にわずかであった。この結果,全体としては統計的に有意な差は検出されなかった。今後,天井効果の影響などを検討する必要がある。
これらの結果を平成15年度の関連学会で発表する準備を進めている。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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