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「軟酥の法」の臨床心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710091
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関吉備国際大学

研究代表者

津川 秀夫  吉備国際大学, 社会福祉学部・臨床心理学科, 講師 (20330623)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード心理療法 / イメージ / イメージ療法 / 軟酥の法 / 白隠 / 相互作用 / 外在化
研究概要

江戸時代の禅僧である白隠慧鶴(1684-1768)は,「軟酥の法」という準感覚的体験としてのイメージ(imagery)を用いる養生法を紹介している。本研究では,「軟酥の法」を現代の臨床心理学の視座より見直し,イメージ療法(guided imagery)として再編し,心理臨床において活用できるものか,その可能性を広く探ることを目的とした。
1.文献研究 イメージの特徴について広範な文献に基づいて整理するとともに,「軟酥の法」のイメージ療法としての特徴を検討した。「軟酥の法」では,計6感覚モダリティのイメージが身体上に投影される。そして,想起すべきイメージは指定されているが,同時にその自由度も高く幅広い反応を許容することが明らかにされた。
2.実験研究 健常者12名を対象として,「軟酥の法」を4週間練習させ,練習の効果について検討した。その結果,練習に伴いイメージの鮮明度が有意に高まり,練習後の状態不安が有意に低減することが明らかにされた。
3.事例研究 「軟酥の法」を実際のクライエントに適用した事例を呈示し,その面接プロセスを検討していった。呈示した事例は,1)他者からの肯定的評価を受けることを苦手とする女性,2)いじめの被害者の高校生女子,3)パニック発作およびチックを呈している中学生男子,である。これらの面接プロセスの検討から,「軟酥の法」はリソース(資源)をイメージによって外在化(externalization)するアプローチであり,「対人間」よりも「個人内」の相互作用に関する問題・症状に接近しやすいこと,そして,本人の意図的なコントロールを離れた不随意問題においても有効であることが明らかにされた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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