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ユーモアを用いた効果的な教育方法に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710092
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関高松大学

研究代表者

牧野 幸志  高松大学, 経営学部, 講師 (00330762)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードユーモア / 教育効果 / 授業評価 / コミュニケーション
研究概要

14年度前半に2つの研究を行なった。第1に,ユーモアがどのような効果をもっているかをフィールド実験で検討した。大学の講義を用いて,授業中のユーモアが学習への動機づけ,理解にどのような影響を与えるかを調べた。その結果,相手を楽しませる遊戯的ユーモアは,授業の雰囲気を良くし,学生の授業への動機づけを高めることが明らかとなった。しかしながら,学習効果には影響をもたらさなかった(牧野,2002a)。ユーモアのある授業の方が授業への満足度が高く,教員の評価も高かった(牧野,2002b)。第2に,ユーモアの教育効果の実用性を検討するため,実際の小・中学生を対象とした模擬授業で実験を行った。その結果,授業内容に関連のあるユーモアは,学習を促進しており,学習への動機づけを高めていた。また,遊戯的なユーモアを使う教員は子どもたちから親しみをもたれていた(牧野,投稿中)。さらに,ユーモアのある授業を受けた子どもは,その後の学習に対しても興味を持っていた。この結果から,授業中のユーモアは,大学生のような青年よりも小・中学生に対してより有効であることが明らかとなった(牧野,投稿中)。
14年度後半には,本年度前半に実施した実験のまとめを行った。すでに公刊されているものに加え,雑誌投稿の準備を行った。また,平成13年度からの一連の研究の総合考察を行った。本研究の最大の特徴は,従来,単一概念とされてきたユーモアを遊戯的ユーモアと攻撃的ユーモアに分類し,その教育効果を検討したことである。その結果,遊戯的ユーモアは受け手の気分を肯定的にすることにより,学習への動機づけを高めること,授業の雰囲気をよくすることが明らかとなった。また,遊戯的ユーモアは,受け手のストレスと不安を軽減する効果もみられた。これらの効果は,ユーモアを用いた効果的な教育方法の基礎となるものであり,今後,実践方法の開発が必要である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 牧野幸志: "学生による授業評価,満足感と成績との関係"高松大学紀要. 第38号. 35-47 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 牧野幸志: "学生による授業評価の規定因の検討(2)"高松大学紀要. 第38号. 63-71 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 牧野幸志: "学生による授業評価の規定因の検討(1)-多変量解析を用いた因果モデルの検討-"高松大学紀要. 第36号. 55-66 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 牧野幸志: "学生による授業評価と自己評価との関連-ゲストスピーカーによる1回限りの講義を対象として-"高松大学紀要. 第37号. 83-92 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 深田博己: "説得心理学ハンドブック-説得的コミュニケーション研究の最前線-"北大路書房. 500 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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