研究課題/領域番号 |
13710102
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
辻 竜平 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (40323563)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 小さな世界(small world) / 都市と村落のネットワーク / 自己卑下的自己呈示 / 信頼の解放理論 / 知人数の推定 / 社会的位置 / 自己呈示 / 自己高揚 / 自己卑下 / 数理モデル / 関係の継続性 / 社会調査 / 実証 |
研究概要 |
本年度は、特に「小さな世界(small world)問題」の観点から、村落に見られるような小さくて密度の高いネットワークと、都市に見られるような大きくて境界がはっきりせず密度の低いネットワークにおける、人々の自己呈示について理論的・実証的研究を行った。 理論については、ネットワークの構造によって、自己卑下的な自己呈示をする程度に違いがあることを示し、それに加えて、テンニースのゲマインシャフトとゲゼルシャフトの概念を問い直し、また、山岸俊男の信頼の解放理論を再検討した。信頼の解放理論については、ある限られたネットワーク構造の場合のみ成立することを示し、この理論の一般性には問題があることを発見した。また、これらの研究過程で、日本人の知人数の推定が必要となり、その測定法を工夫した。 さらに、これらの理論を検証するため、2002年5月〜6月にかけて、新潟県栃尾市(村落部を多く含む)と東京都板橋区における村落-都市の比較調査を行い、理論を検証した。その結果、ネットワーク構造が近隣の親族の中で密な場合に、自己卑下的な傾向が高いことが検証された。また、信頼の解放理論に関しては、都市部と村落部で一般的信頼感に差がないことを示し、小さな世界をもとにしたわたしの理論の方が、部分的には妥当性が高いことが示された。しかし、この調査は地点を有意抽出したために、統計的分析において、各種不都合があることから、2月〜3月にかけて、千葉県を対象とし、その中の都市部と村落部をクラスター分析によって抽出し、その中から、ランダムに3市区町村ずつ(都市部:千葉市中央区・柏市・松戸市、村落部:銚子市・小見川町・一宮町)を抽出して調査を行った。現在、その結果について分析中である。
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