研究課題/領域番号 |
13710162
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
白松 賢 愛媛大学, 教育学部, 講師 (10299331)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 若者 / フィールドワーク / 脱法ドラッグ / コンサマトリー / 逸脱 / 生徒指導 / フィールドワ一ク |
研究概要 |
本研究は平成13、14年度の2年間の研究計画であり、本年は前年度からの継続したデータの収集や分析を行い、二つの観点で成果をまとめてきた。 1.中学生対象の量的調査 前年度に行った中学生対象のアンケート調査のデータを用いて分析を行った。その結果、第一学年から第二学年にかけての二次適応として、コンサマトリー化が生じていた。また学校への戦略的適応(心的には学校規範から逸脱しながらも、表面的には学校への適応、教師の期待する生徒役割を演じている適応の仕方)というフイフスタイルがそのコンサマトリー化を可能としていた。この成果報告を第9回日本子ども社会学会大会(平成14年6月)にて発表し、本年の愛媛大学教育実践総合センター紀要に掲載予定である。 2.若者集団のフィールドワーク(質的調査) 特に脱法ドラッグを使用している若者集団の「隠れた逸脱」に関する分析を行い、社会的反作用を回避する行動様式を集団内で獲得することが「隠れた逸脱」としてのドラッグ使用を可能としていることを明らかにした。この成果報告を第54回日本教育社会学会大会(平成14年9月)で発表し、本年の愛媛大学教育学部紀要に掲載予定である。 この二つのアプローチにより、中等学校内部でのコンサマトリー的行動形態の生成要因とその実態を明らかにしながら、コンサマトリー化に与える形式的生徒指導の問題と限界を言及してきた。
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