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「裁縫所」からみる近代の女子教育

研究課題

研究課題/領域番号 13710207
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関千葉県立中央博物館

研究代表者

島立 理子  千葉県中央博物館, 研究員 (00332354)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード裁縫 / 女子教育 / 裁縫所
研究概要

明治時代から昭和30年代まで各地にあった裁縫所(裁縫塾)は一つの女子教育の機関であったが、そこでの具体的な教授内容や役割は、裁縫所のあった場所により異なっていた。
千葉県の例でいえば、農村部の裁縫所の場合は、生活に必要な衣類を持参しそれを縫うといったもので、実生活に則したものであった。一方、佐原のような町場では、裁縫の教授内容もかなり高度なものとなり、実生活ではほとんど縫うことのない袴なども含まれている、また裁縫以外に礼法なども教えていた。また、裁縫師匠も仕立屋や裁縫女学校で「正式な」裁縫技術を身につけた人々で、習いに来る方も「正式な」裁縫技術を身につけた人を望んでいた。
明治時代半ば以降に各地に設立された裁縫女学校では、裁縫を数学や国語と同じ一つの教科とするために、一斉教授法などの工夫が行われ、それが全国に広まっていった。また、裁縫教育は、良妻賢母主義の教育を担うという側面もあった。こういった教育を受けた裁縫所の師匠も数多くおり、町場の裁縫所ではこういった時代の影響を受けた教育が行わる事もあった。しかし、町場、農村部を問わず、その教育内容の多くやそのあり方は、人々の生活に根ざした裁縫や日々の生活に必要な知識を教授する場といった性格を有していた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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