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20世紀における戦争と記憶:スペイン内戦をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 13710219
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関青山学院大学 (2002)
福島大学 (2001)

研究代表者

渡邊 千秋  青山学院大学, 国際政治経済学部, 助教授 (00292459)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードスペイン内戦 / ローマ・カトリック教 / 宗教と政治 / 青年運動 / 集団記憶 / カトリック教 / 国家と宗教
研究概要

前年度に引き続き,今年度もスペイン内戦(1936-1939年)を体験した人々にインタビューを行い,文章におこす作業に入った。彼らの中には,過去の戦いの日々に関する記録を残したいという気持ちと,それを語ることで関係する人々との日常生活における不和を恐れる気持ちとの間で逡巡する人々も多かった。この作業を通じて,自分の支持した陣営の正当性を立証するのに主観的・感情的に事象に触れずにはいられない話し手の述べる内容と,冷静に語ることのできる語り部との話の内容を,どのように歴史資料として使用するのか,などの問題を前に,口述から歴史を書くにあたっての分析方法を再吟味する必要があると考えるに至っている。
これまでは特に,カトリック信徒,なかでも後に聖職者となった人々の記憶の中にある戦争に焦点を当てようとしてきた。塹壕での体験や,戦時下の宗教体験,敵に銃殺されることを覚悟して生きた日々の暮らし,家宅捜査の模様,敵に連行されたまま戻らない家族をどのように探したか,など,齢80を超えようとする彼らの内戦の記憶は時に非常に鮮明で,時に極めてあやふやであり,それらを完全な形で記録しなおすことは不可能である。今年度は,時間関係の経過の正確さにかかわることに注目し,資料を用いてできる限り裏をとるべく努力したが,個人史のミクロな体験を記録することの困難から脱却したとはいえない。また証言者の健康状態は時を経ることに悪化しており,今回も残念ながらインタビューを断念しなければならない人が出た。一方,資料収集に関しては,証言者から提供された雑誌や未刊行資料等に触れる機会に恵まれ一定の成果があったといえる。これらを援用し,今後も研究成果を報告・発表する予定である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 渡邊 千秋: "スペイン内戦原因に関する一考察:ルイス・カンポス・ゴリス列福によせて"商学論集(福島大学経済学会). 70巻・3号. 27-41 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 渡邊 千秋: "宗教と政治のあいだ:スペインにおけるカトリック青年会の理想と現実(1923-1936年)"論集(青山学院大学全学共通科目論集編集委員会). 43号. 133-149 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 渡邊 千秋: "「スペイン内戦原因に関する-考察〜ルイス・カンポス・ゴリス列福によせて」"『商学論集』. 70巻・3号. 27-41 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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