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銅鐸からみた地域間関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710240
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所

研究代表者

石橋 茂登  独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 研究員 (90311216)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
200千円 (直接経費: 200千円)
2002年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード銅鐸 / 弥生時代 / 地域間関係
研究概要

本研究は銅鐸にみられる型式ごとの分布状況など、地域差を中心に分析を加え、土器などの諸文化要素とあわせて考察することによって、弥生時代における地域間関係を明らかにしようとするものである。
今年度は、昨年度の成果をふまえつつ、さらに研究の前進をはかった。銅鐸のデータを収集し、大きさ、重さなどの基礎的データとともに既存の各研究者による型式比定も情報を入力し、作業の基礎となるデータベース構築をすすめた。また実物を観察する機会をえた資料に関しては詳細な観察記録を作成するとともに、写真、図面など許された範囲内で最大限の調査を実施した。銅鐸出土地点が明確なものについては可能な限り現地を訪れ、地形図へのプロット、現地踏査の所見、写真などの資料作成をおこなった。土器等の諸文化要素に関しては、文献調査にくわえ、実物資料、遺跡などにも足を運んで具体的な情報収集に努めた。
その結果、とくに東海地方に分布の中心がある三遠式銅鐸の形態変遷は、かなり詳細に理解することができた。祭祀のありかたについても、とくに長野県における状況は非常に興味深く、在地的要素とともに北陸方面との関係、中部地方との関係、関東地方との関係がそれぞれ伺えることがわかった。銅鐸に関していえば、その状況は祭祀の伝播のあり方と時期を知る有力な手がかりといえる。また伊勢湾沿岸の祭祀土器と銅鐸の分布は相当有意な関連にあるとみなされ、その出現時期、終えんの時期もまた非常に関心が持たれる。全体の基本的な動向としては、伊勢湾岸的な祭祀土器の出現と銅鐸の出現とはある程度連動していると考えることができ、そこからとくに山間部、周縁部における人、物、文化の移動と変化を明らかにしうるという見通しを得た。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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