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近世語における推定の助動詞に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710245
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関東京大学

研究代表者

岡部 嘉幸  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (80292738)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード近世語 / 江戸語 / 助動詞 / 推定表現 / モダリティ / 推定 / 伝聞
研究概要

1.人情本刊行会編『人情本集』を底本として(1)『小さん金五郎 仮名文章娘節用』(天保二年初編刊、曲山人補綴)、(2)『深契情話 恋の若竹』(天保四年初編刊、寛江舎鳶丸・十字亭三九作(初編)、二世十返舎一九作(二編・三編))、(3)『春色恋廼染分解』(万延元年初編刊、朧月亭有人作)、(4)『春色玉襷』(明治元年初編刊、春の屋幾久の知人某作・山々亭有人補作)の四作品の電子テキスト化を行い、あわせて東京大学国語研究室蔵の原本等を用いて本文校訂を行った。
2.1.の電子テキストおよび昨年度作成の電子テキスト等を対象として、連用形承接のソウダ、終止形承接のソウダ、ヨウダ、ラシイ、ハズダ、ニチガイナイという助動詞の用例検索を行い、それぞれの形式の表わす意味・用法の整理を行った。
3.終止形承接のソウダとヨウダについて、推量用法を中心に比較検討を行い、これまで指摘されなかった両形式の意味上の差異を指摘した。この内容については雑誌論文として発表した。
4.岡部嘉幸(1998)「ハズダの用法について」(『東京大学国語研究室創設百周年記念 国語研究論集』(汲古書院))において示した現代語のハズダの意味的規定が近世江戸語においても有効であることを確かめた。さらにハズダとニチガイナイの意味上の差異についても現代語と同様であることを確かめた。なお、現代語のハズダとニチガイナイの意味的差異に関しては雑誌論文を発表する予定である(平成15年4月刊行予定)。
5.終止形承接のソウダ、ヨウダとラシイとの意味的共通性と相違性について分析を行った。この分析は現在も継続中である。
6.連用形承接のソウダの表わす意味について分析を行い、岡部嘉幸(2000)「江戸語における終止形承接のソウダについて」(『国語と国文学』77-9)において暫定的に立てた意味的規定を再検討した。この検討は現在も継続中である。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡部 嘉幸: "江戸語におけるソウダとヨウダ-推定表現の場合を中心に-"国語と国文学. 79巻10号. 58-75 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 岡部 嘉幸: "ハズダとニチガイナイについて-両者の置き換えの可否を中心に-"日本語科学. 13号(未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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