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畿内近辺における一向一揆及びキリシタン伝承の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710253
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関神戸大学

研究代表者

樋口 大祐  神戸大学, 文学部, 助教授 (90324889)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード一向一揆 / キリシタン / 楠正成 / 浄土真宗 / 記憶 / カウンター・ナラティヴ(対抗的語り) / キリシタン大名 / フロイス / 『黄金伝説』 / 大航海時代 / 貴種流離譚 / 楠 正成
研究概要

平成14年度は前年に引き続き、旧畿内(山城・大和・河内・摂津・和泉)近辺地域における、一向一揆及びキリシタン伝承を調査・収集した。現在残存している伝承は、すでにその背景となっている時代から四世紀以上、伝承の発生時からも数百年を経ており、伝承というよりは伝承の痕跡、物語化を経た後の断片と言った方がふさわしいものが多いことが認められた。これらの収集・分析の成果については、今後徐々にまとめていくつもりである。
また、大航海時代のキリスト教宣教師、あるいはヨーロッパ商人等による、当時の「日本」に関する記述を収集、その表象について分析した。基本的に、ヨーロッパ人あるいはキリスト教徒/日本人あるいは「異教徒」、という、二項対立的発想が存在するとはいえ、即物的な描写から導き出されるリアルな認識や、「異教徒」の中に存する複数の社会的・文化的位相についての認識も見られ、最終的には前記の二項対立を崩すような部分も少なくないことがわかった。
これらはいずれも、十五・十六世紀の日本列島の歴史に関わる叙述の研究であるが、今年度はその他、同時代の物語草子、幸若舞曲等の、「小説の言葉の前史」(バフチン)としての側面に注目、資料収集と分析を始めている。両者の研究を相互に交差させることを通じて、十五・十六世紀の日本列島の文学史の問い直しを試みていきたいと思う。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 樋口 大祐: "一向一揆と文学・序論"国文論叢. (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口 大祐: "他者・迫害・歓待-フロイス『日本史』についての一考察-"國語と國文学. 78-5. 136-146 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口 大祐: "「神国」の破砕"日本文学. (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口 大祐: "乱世の歴史叙述と笑い"文学 隔月刊. 3-4. 73-88 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口 大祐: "書評 兵藤裕己著『平家物語の歴史と芸能』"國語と國文学. 80-1. 59-64 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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