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日本近代文学における「小説」概念の成立と「文」というジャンル

研究課題

研究課題/領域番号 13710254
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関鳥取大学

研究代表者

北川 扶生子  鳥取大, 教育地域科学部, 講師 (70304079)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード作文 / 文体 / 文範 / ジャンル / 女用文 / 美文 / 写生文 / 投稿
研究概要

時期により異なるが、明治末期から大正初期にかけての作文規範書においては、おおむね以下のような傾向がみられた。
1,いかに文章を書くかという実用的要請に応じるのみならず、さらに進んで「常識」や「趣味」の修養を書物の目的として,序文などに掲げ、「国民」が身に付けることがふさわしい知識や教養がどのようなものかを、積極的に提示している。
2,これらの書物で提示される「常識」および「趣味」は、具体的にはどのようなものか。
(1)国民国家成立のため、政治的・文化的に功績のある人物や事件が、積極的にとりあげられている。たとえば、「伝記」や「弔祭文」ジャンルでは、明治天皇のほか、日露戦争時の軍神神話で有名な佐久間艇長、伊藤博文、乃木希典など。「儀式文」のジャンルでは、日露戦争当時の、軍の出征や勢旋をたたえる文章。
(2)「国民の抱負」「人臣の道」など国民としでの自覚を促す主題が多くとりあげられている。
3,女性が書く文章については、「女用文」として別項目が立てられている場合が多い。取り上げられているジャンルと主題は以下のようなものが多い。
(1)ジャンルでは、日記、手紙など、日常生活に密着したもの。
(2)主題では、「女子のつとめ」「偉人の母」など、国家に有用な女性となることを促すもの。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 北川扶生子: "夏目漱石『草枕』におけるジャンルの交錯"阪神近代文学研究. 4号. (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2017-12-05  

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