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ユートピア文学における主体と自然の相互依存に関するエコロジー的視点からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13710273
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関福島大学

研究代表者

川田 潤  福島大学, 教育学部, 助教授 (70323186)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードユートピア / エコロジー / 主体 / 国家 / 自然哲学 / 科学 / 文学 / ロイヤル・ソサイエティ / 共同体 / 自然
研究概要

本年度は、第一に、前年度および今年度に収集を行った、ロンドン王立協会にまつわる歴史的史料などをもとに、文学と科学の新たな関係性の登場にともなう、エコロジー思想とユートピア文学との新たな関係性を明らかにする作業を行なった。第二に、このような文学と科学の状況を踏まえつつ、社会主義思想とユートピア文学の関係に注目しつつ、今後の可能性としてのエコロジー思想とユートピア思想との接合の可能性、およびその限界についての考察を行なった。
具体的には、初期ロンドン王立協会の周囲に生じたさまざまな「自然」をめぐる言説の検討を行なうことによって、韻文形式から散文形式へという形式の変化と、その際に、作りあげられた「散文形式=真実」という図式を確認し、その結果生じた、さまざまな疑似的な真実の言説という新たな文学ジャンルをユートピア文学との関わりで確認した。
また、同時に、19世紀ユートピア作品、および20世紀におけるその受容に注目することによって、ユートピアという文学ジャンルが社会主義思想(のある一派)と同一視されていき、その意味が狭められていく過程を確認した。そして、今後、エコロジー思想などと接合することによって、ユートピア文学が有していた多様な可能性を回復する試みが必要であることを確認しつつ、同時にそれに伴う危険性についての考察も行なった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川田 潤: "「ユートピアと社会主義」講座文学第10巻『政治への挑戦』"岩波書店(所収). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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