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J.M.ケインズの自由主義思想研究―イギリス新自由主義者ホブソンとの対比―

研究課題

研究課題/領域番号 13730016
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関東京都立大学

研究代表者

八田 幸二  東京都立大学, 経済学部, 助手 (60326006)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードJ.M.ケインズ / J.A.ホブソン / 自由主義経済思想 / イギリス新自由主義 / 人間的福祉 / 産業合理化 / 経済政策思想 / 修正自由主義 / 自由主義 / ホブソン / ケインズ / 経済思想史 / 社会思想史 / 福祉国家論 / 新自由主義 / 経済学史
研究概要

本研究の課題は、J.M.ケインズの自由主義思想を検討することにあった。具体的には、ケインズ自身が自己の社会・経済思想を「新自由主義」と規定していることを受けて、そのケインズの「新自由主義」的な社会・経済思想の内容と意義をそれに先行するJ.A.ホブソンのイギリス「新自由主義」との対比のうちに検討した。そして、そのケインズの社会・経済思想がホブソンのイギリス新自由主義の思想的系譜のなかに位置付けられ得るか否かという点を確定するために、ホブソンの社会・経済思想の内実を検討していった。
まず、『東京都立大学Research Paper Series』の第31号の「J.A.ホブソンにおける人間的福祉と産業組織の再建」において、ホブソンの新自由主義思想は彼の経済理論である「過少消費説」(Under-Consumption Theory)と独自の厚生経済学である「人間的福祉の経済学」(Economics of Human Welfare)によって基礎付けられたものであったことが確認された。そして、この研究成果を基に、2002年10月に開催された経済学史学会全国大会において学会発表を行なった。
次に、科研費による外国出張(イギリス)によって取得した一次資料を基に、ホブソンは第一次世界大戦後に不況と大量の失業に苦しむイギリスの経済状況を如何に診断し、それの打開策を講じたのかという点を同時期のケインズの議論を視野に入れつつ『東京都立大学Research Paper Series』33号において検討した。以上のように、ホブソンの新自由主義を検討して、ケインズの社会・経済思想がホブソン的な新自由主義を踏まえながらも、それを乗り越えて自己の「新自由主義」、即ち、修正資本主義的な社会・経済思想を確立したという点を検証し得た。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 八田 幸二: "J.A.ホブソンにおける人間的福祉と産業組織の再建"東京都立大学Research Paper Series. 31号. 1-16 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 八田 幸二: "J.A.ホブソンにおける1920年代イギリスの経済分析と政策論--第一次世界大戦後の不況と産業合理化--"東京都立大学Research Paper Series. 33号. 1-16 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 八田 幸二: "J.A.ホブソンの新自由主義と過少消費説"経済学史学会年報. 40号. 81-91 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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