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知識の経済分析に向けて:学史からの展望

研究課題

研究課題/領域番号 13730018
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関早稲田大学

研究代表者

若田部 昌澄  早稲田大学, 政治経済学部, 助教授 (00240440)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード知識の経済学 / 経済学史 / 経済発展 / 知識 / 古典派経済学 / ジョン・レー / ウィリアム・エドワード・ハーン
研究概要

本研究の目的は、知識の経済分析の可能性を、経済学史の視点から探求することにあった。主目標は、経済学の歴史、とくに経済発展論の歴史に即して知識論の系譜をたどることであった。具体的には、これまで研究してきたジョン・レーを手がかりに、18世紀的な知識の捉え方から19世紀的な知識の捉え方への転換を対比する研究を行うことを目的とした。
今年度は2年間の研究計画のまとめとして、知識が経済発展に及ぼす役割について、過去の経済学者がどのような見解を抱いていたのかについて、展望を行った。デイヴィッド・ヒュームやアダム・スミスをはじめとする18世紀の経済学者は、知識と経済発展の関係についてはかなり楽観的な構想をもっていた、すなわち、知識の伝播を支える市場という制度があり、なおインセンティブをゆがめるような政策がなければ、経済全体に知識が行き渡り経済は発展すると考えていたのである。これが1820から1830年代の経済学者たちになると、知識と経済発展をめぐって多様な構想が提出されるようになった。そうした構想の例として、ジョン・レーの貢献だけでなく、チャールズ・バベッジの貢献も視野に入れた。レーの場合、政府による経済発展始動のための意識的な知識創出政策構想が展開されている。一方のバベッジの場合は、より企業の内部に焦点をあてて、企業組織の段階で知識が適切に蓄積されるために意識的な管理が必要なことを強調した。
なお、2年間の研究成果として、論文「知識と経済発展」(深貝保則氏(東京都立大学教授)の編集による『市場と活動の経済思想』に収録)を発表する予定である(2003年末刊行予定)。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 若田部昌澄: "深貝保則編『市場と活動の経済思想』"ミネルヴァ書房 (未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Masazumi, Wakatabe: "William Edward Hearn on Knowledge-Based Growth : Innovator, or Plagiarist of John Rae ?"History of Econornics Review. No.33. 64-80 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Masazumi, Wakatabe: "Knowledge in Classical Economic Thought : Survey and Suggestions"経済学史学会年報. 第40号. 24-34 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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