研究課題/領域番号 |
13730051
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
内藤 隆夫 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (60315744)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 経済史 / 産業史 / 石油産業 / 官営事業 / 石油精製業 / 石油市場 |
研究概要 |
昨年提出した「科学研究費補助金(若手研究(B))交付申請書」中の「研究の目的」及び「研究実施計画」に基づき、本年度の研究内容は展開された。その内容は以下の通りである。 (1)「石油産業における市場競争と販売網形成」 昨年度から継続中であった本テーマに関しては、当初予定通りロンドンのシェル石油本社での資料収集を行い、それを踏まえて同名のタイトルで、中西聡・中村尚史編『商品流通の近代史』に収録すべく、既に出版社(日本経済評論社)に原稿を送付した。同書は既に全国銀行協会から助成金を交付されることが決定しており、その関係もあって遅くとも2003年7月には刊行される予定である。 (2)「石油業官営方式の展開と挫折」 前年度以来、「明治前期の石油産業」という課題のもとに進めてきた本テーマについて、本年度は国立公文書館・外務省外交史料館等で精力的な資料収集を行い、それらを整理・分析した上で、上記のタイトルで脱稿した。同論文は、高村直助編『明治前期の日本経済-資本主義への道』(仮題、日本経済評論社)に収録される予定であり、編者の査読とそれに基づく修正を踏まえて2004年初頭に刊行される予定である。 (3)「戦前日本の石油精製業」 当初予定に基づき、旧帝国大学化学科学生実習報告及び『燃料協会誌』『工業化学雑誌』等戦前の化学技術系雑誌記事等の資料収集に努めた。しかし、論文としてまとめるにはまだ資料不足であり、現在は現コスモ石油の前身である大協石油の更に前身となる、新潟県新潟市における幾つかの個人製油所の事業データを収集すべく、新潟県立図書館等に照会中である。本研究は、次年度も継続していく予定である。 なお、昨年3月提出の博士学位請求論文『近代日本の石油市場と石油産業』の修正・再提出を行い、2003年3月付で博士(経済学)の学位を授与された。
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