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中小製造業の技術創造に関する研究―構造転換期における競争優位の源泉を探る―

研究課題

研究課題/領域番号 13730086
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関滋賀大学

研究代表者

弘中 史子  滋賀大学, 経済学部, 助教授 (10293812)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中小企業 / 製造業 / 技術
研究概要

平成14年度は,前年度に引き続き,理論的側面・実証的側面の双方から中小製造業の技術創造にアプローチした。理論的側面からは関連分野の書籍・ジャーナル・電子媒体から資料収集をはかるとともにレビューを行った。実証的側面としては,中小企業を中心としつつ,参考となる大企業や関連する展示会等について視察を行った。また入手した定量データを分析して,現在の中小製造業の現状を浮き彫りにすることも試みた。
そしてこれらをベースとして,技術創造に影響すると思われる重要なファクターをとりあげて分析し,成果として纏めることにつとめた。第一に顧客関係のマネジメントについては,昨年度取り組んだ論文が,今年度査読受理され刊行された。
第二に複眼的技術者という概念について,組織学習の概念を援用しつつ,前年度までの検討にさらに追加的な考察を行った。技術が多様化する現在にあっては,中小製造業といえども異なる分野を理解できる複眼的な技術者を育成する必要があり,これが技術創造につながっていく。経営資源が稀少な中小企業は育成に時間やコストを割くことは困難であるが,コンカレント・ラーニングを意識的に導入することによりこれが可能になることを明らかにし,さらにそれを導入するための具体的手法も示した。
第三に中小製造業が技術創造を行う際のポジショニングに関わる問題にも着目した。中小企業が国際的な競争優位を獲得していくためには,まず自社の現状を正確に把握していることが必要不可欠であるが,多くの中小企業ではこの点が依然として不十分である。そこで特に技術面からこの点を検討し,自社技術と関連技術との関係を分析すること,自社と他社の相対的な技術レベルを分析することの二つの側面での努力が必要であることを明らかにし,そうした二元的把握を実現するために何をなすべきかについても論じた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 弘中史子: "金属・機械産業における中小企業の技術力向上-顧客関係マネジメントの観点から-"日本中小企業学会論集. 第21巻. 112-124 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 弘中史子: "中小製造業における自社技術の二元的把握-将来ビジョンの構築に向けて-"中小企業季報. No.4. 1-8 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田孟史, 内藤勲, 弘中史子他(共著): "第5章 中小企業におけるコンカレント・ラーニング-技術の融合と複眼的技術者育成の観点から-"白桃書房(近刊)(『コンカレント・ラーニング・ダイナミクス』所収). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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