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情報に基づいた多期間資産負債管理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13730115
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関早稲田大学

研究代表者

葛山 康典  早稲田大学, 社会科学部, 助教授 (10257222)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード信用リスク / 格付け
研究概要

本研究では,まず企業の負債の評価を行うため社債の価格評価について分析を行った.社債の価格は信用リスクのない国債の価格に,主に信用リスクによって決定されるスプレッドが加えられ決定される.近年では信用リスク評価に信用格付けを用いることが一般的になっている.通常,信用リスクは複数の格付け機関から公表されており,格付け推移行列を用いることによって,多期間にわたる格付けの推移を考慮することができる.
本研究では,企業のファンダメンタルを用いて,複数格付け機関が発表する格付けの整合性を検討した.企業のファンダメンタルズとして財務指標を用い,最尤法によって順序プロビットモデルのパラメータの推定を行った.まず,得られた評価値の整合性を確認するため,複数の格付け機関から格付けを得ている企業をサンプルとして順序プロビットモデルから得られる信用力の整合性を検討した.しかしながら,得られた信用力は推定値であるため誤差を含んでいる.関数関係の問題として知られるように,誤差を有するデータ同士に関する線形性の検定を行うことは一般には困難である.しかし,この問題では誤差分散の同一性を仮定できることから,線形性に関する検討を行うことが可能である.さらにブートストラップ法を用いて信用力の線形性を検定した結果,格付けに関する無矛盾性が棄却された.このことは,格付けの総合化などの必要性を意味しているとも考えられる.
以上の結果から,複数格付け機関からの格付けを,あるいは格付け推移を用いた負債の評価を行う必要性が示され,これを用いて多期間での資産負債管理に関する基礎的な結果が得られた.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 葛山 康典: "複数格付け機関による格付けに関する研究"早稲田社会科学総合研究. 3・1. 41-51 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 葛山 康典: "企業財務と金融工学"朝倉書店. 180 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 葛山康典: "債権回収率を考慮した通社債の価格評価"日本経営工学会誌. 52・6. 325-331 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 葛山康典: "格付け精度に関する研究"早稲田社会科学総合研究. 2・2. 91-99 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 葛山康典: "信用リスクに関する研究"早稲田社会科学総合研究. 2・1. 51-60 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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