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Optical Orthogonal Codeの構成とブロック計画の応用

研究課題

研究課題/領域番号 13740081
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関東京理科大学

研究代表者

宮本 暢子  東京理科大学, 理工学部・情報科学科, 助手 (20318207)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードOptical Orthogonal Code / 有限射影幾何
研究概要

デジタル携帯電話の通信方式CDMA (Code Division Multiple Access)として利用されているスペクトラム拡散通信には,直接拡散方式と周波数ホッピング方式の2種類がある.直接拡散方式では,多数の利用者が同じ周波数帯を共有し,時間軸でも重なっている状態で混信のない通信を行うため,送信された信号が誤って解釈される誤りをできるだけ最小にするように,Optical Orthogonal Code (OOC)と呼ばれるコードが用いられる.
長さv,重みkの(0,1)-sequenceの集まりCが,次の条件を満たすときCをOptical Orthogonal Codeと言い,(v, k, λ_a,λ_c)-OOCと書く.任意のy=(y_0,y_1,...,y_<v-1>),z=(z_<0'>,z_1,...,z_<v-1>)∈Cに対して,(1)[auto-correlation property]、Σ_<0≦t≦v-1> y_t y_<t+i>≦λ_a,1≦i≦v-1を満たす.
(2)[cross-correlation property]Σ_<0≦t≦v-1> y_t z_<t+i>≦λ_c,0≦i≦v-1を満たす.
ただし,y, zの添え字はvで剰余をとるものとする.またλ_a=λ_c=λのとき(v, k,λ)-OOCと書き,できるだけ多くの符合語をもつOOCを最適であるとする.
本研究では,λ=2,3のOOCを有限射影空間上の曲線を用いて構成を行った.以下にその主な結果を示す.
補題1 Pを射影平面PG(2,q^2)の点であってPG(2,q)の点ではないものとする.Cを射影平面上のconicであって,かつ点Pを通る有限体GF(q)上のすべてのconicの集合とする.このときCの任意の2つのconicはPG(2,q)上において高々2点で交わり,その曲線の個数はq^3-q^2である.
定理2 符号語数がq^3-q^2+[(q^3-1)/(q^2-1)]であるような(q^3+q^2+q+1,q+1,2)-OOCが構成できる.
また,qが偶数のときには,補題1の各conicにそのnucleusを追加した点集合を考えC'とするとき,計算機実験により次の結果が予想される.
予想 C'の任意の2つのconicはPG(2,q)上において高々3点で交わり,その曲線の個数はq^3-q^2である.
予想 符号語数がq^3-q^2であるような(q^3+q^2+q+1,q+2,2,3)-OOCが構成できる.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮本 暢子, 水野 弘文, 篠原 聡: "有限射影平面上のConicを用いる光直交符号の構成"明星大学研究紀要. 10. 127-134 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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