研究課題/領域番号 |
13740135
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
本間 希樹 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (20332166)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 銀河系天文学 / 高精度アストロメトリ / 相対VLBI / 球状星団 / ダークマター |
研究概要 |
本研究は、球状星団内の連続波電波源(X線連星等)を相対VLBI観測し、その3次元運動を精度良く測定することで、銀河系ハローの質量分布に制限をつけることを目標としている。本年度は、第2年次として、主に次の3項目について研究を進めた。 1.球状星団内の電波源の追観測 昨年度のJ-Net観測で初めてVLBIで検出された球状星団内の電波源について追観測を計画、実行した。しかし、残念ながら現段階ではこの電波源の再検出には成功していない。これは、天候などの観測条件の悪さとシステムトラブルによると考えられ、今後さらに再観測を行って位置天文測定を実施した。 2.相対VLBI位相補償の精度追求と、解析方法の確立 相対VLBI観測によりどの程度大気揺らぎの補償ができるかを、VERAの実観測データをもとに解析した。さらに、相対VLBIによる位相補償を行って天体位置を測定する際に期待される精度について検討を行った。以上の結果は、日本天文学会欧文報告誌に出版予定であり、また国際電波連合総会の電波天文のセッションにて学会発表された。また、実際の解析に必要な解析ソフト開発、整備を行った。これにより今後の追観測において、位置天文測定を迅速に行える状況が確立された。 3.相対VLBI観測における位置天文マイクロレンズ効果影響評価 相対VLBI法を用いて位置天文観測を行った際に、観測電波源の前を通過する別の天体によって発生する位置天文マイクロレンズ現象が、位置天文観測にどの程度の影響を及ぼすかについて、昨年に引き続き調査を行った。その結果は米国astrophyiscal journal誌に論文として出版され、また、国際天文連合アジア地区会議にて学会発表された。
|