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HETE衛星を用いたガンマ線バーストの即時観測によるX線スペクトルの詳細測定

研究課題

研究課題/領域番号 13740136
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関特殊法人理化学研究所

研究代表者

玉川 徹  理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 研究員 (20333312)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードガンマ線バースト / スペクトル / GRB / XRF / HETE-2 / 位置速報 / エネルギーレスポンス
研究概要

私が中心メンバーとなって貢献しているガンマ線バースト探査衛星HETE-2は、年間約20個のペースでガンマ線バースト(GRB)の位置速報をおこなってきた。特に2002年10月4日(GRB021004)と12月11日(GRB021211)に起きたバーストで、それぞれ48秒と22秒というリアルタイムの位置速報を出すことに成功した(Gamma-ray Burst Coordinate Network, http://gcn.gsfc.nasa.gov/gcn/参照)。これにより、今まで誰も調べることのできなかった、バースト発生直後の光学対応天体の振る舞いが、詳細に観測された。その結果、バースト直後における予想外の増光や、きわめて急速に減光する対応天体などが発見され、GRB発生環境の研究に大きなブレークスルーをもたらした。私は広視野X線モニターの運用と解析を通じて、これらの成果を出すのに直接の貢献をした。また、HETE-2がとらえたバーストのエネルギースペクトルを詳細に観測していくなかで、X線領域のみに放射を示す特異なバースト(X線フラッシュ;XRF)が予想以上に多く存在し、全バーストの30%以上を占めていることを示した。XRFがGRBの一種なのかどうかは大きな謎の一つであったが、HETE-2の観測により、エネルギーフラックスのピーク値(Ep)以外の特徴は、GRBに酷似していることがわかった。その結果から、XRFは中心天体からの物質放出速度が遅く、エネルギーの青方偏移をあまり受けていないGRBであると解釈するのが最も自然ではないかという結論が得られた。またGRBのEp分布は、1990年代のBATSE検出器の結果を元に200keV付近に集中していると考えられていて、これが理論モデル構築上の足かせとなっていたが、HETE-2の結果により、Ep分布が200keV付近に集中しているわけではなく、さらに低いエネルギーまで広がっていることがはっきりと示された。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] G.Ricker, et al.: "GRB 010921 : Localization and Observations by the High Energy Transient Explorer Satellite"The Astrophysical Journal. 571・2. 127-130 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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