• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Geant4の並列化

研究課題

研究課題/領域番号 13740171
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

佐々木 節  高エネルギー加速器研究機構, 計算科学センター, 助手 (50259983)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシミュレーション / 並列化 / GRID / 放射線 / 並列処理 / 分散オブジェク
研究概要

Geant4は、放射線と物質の相互作用を精密にシミュレーションするためのツールキットである。利用者は、物体の構造を定義し、必要な情報を取り出すために、このツールキットに与えられた機能を用いてプログラミングをする。物体の構造が複雑で、入射粒子の数が増えると、シミュレーションに要する時間が非常に長大になる。また、中性子のように散乱断面積が小さく、寿命の非常に長い粒子の場合にも、長時間を要する。放射線と物質の相互作用は、物理法則に従う確率過程なので、多くの事象を発生させ、統計的に結果を解析する必要がある。ただし、個々の事象は、統計的に独立に扱うことが可能なので、平行して処理を行うことができる。Geant4は、オブジェクト指向技術に基づき、設計、実装されているので、入出力もオブジェクトとして扱えることが望ましい。本研究においては、分散オブジェクトのための標準化技術であるCORBAを用い、並行に複数の事象を異なる計算機上で処理するためのソフトウエアを構築した。また、昨今、急激に注目を集めている、分散コンピューティングをインターネット上に広げるための技術、GRIDに対応を行った。GRIDの認証機構を取り入れ、遠隔地のホスト間でもオブジェクトのやり取りが可能なCORBAの実装を利用し、並行処理を複数のサイトに拡大して行えるよう、拡張を行った。シミュレーションの途中でやりとりされるオブジェクトの内容に関し、たとえ盗聴されても、何の弊害もないことから、認証を除いては平分で通信することとし、処理の効率化を図った。TOP-Cと呼ばれる、並列化のライブラリを用いると、複数のメッセージパッシングのライブラリが選択して利用できる。このソフトウエアもGRIDに対応したので、Geant4ツールキットを並列化するのに必要なソフトウエアの実装が行われた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木村彰徳 ほか: "ベイズ統計モデルによる粒子推定の試み"2003年情報学シンポジウム. 45-48 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 木村彰徳 ほか: "粒子同定の手法へのベイズ統計の適用"情報処理学会第65回全国大会 予稿集. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] S.Agostinelli, et al.: "Geant4-A simulation toolkit"Nuclear Instruments and Methods. A. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] A.Manabe, et al.: "A data Grid testbed environment in Gigabit WAN with HPSS"Conference for Computing in High Energy and Nuclear Physics 2003. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi