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日本東方海域における海洋深層循環の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13740277
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関東京大学

研究代表者

藤尾 伸三  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (00242173)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード伊豆小笠原海溝 / 深層流 / 北太平洋 / 深層循環
研究概要

日本列島の東に連なる伊豆小笠原海溝や日本海溝には,西側斜面を南下,東側斜面を北上する深層流がある.北上流は特に流量が大きく,北太平洋の物質輸送や熱輸送に大きな影響を持っていると考えられることから,その輸送などについて観測・解析を行った.本年度の成果は以下の通り:
(1)白鳳丸KH-02-3次航海において,鹿島沖測線で5系の係留系の設置とCTD観測を行った.測線は伊豆小笠原海溝と日本海溝の接点にあたる鞍部にあたり,海溝間の海水交換を定量的に調べるためである.CTDデータの予備的な解析から,2000dbを基準とする地衡流は深層ではほぼ全域で南西向きであり,従来の東西斜面を逆行する1対の深層流と様相が大きく異なる.正味の北上流量を予想していたが,鞍部の東海底上にもっとも低温・高塩分・高酸素な水があることから,南より深層水の供給も予想され,今後とも流速計データなどの解析を進めたい.
(2)伊豆小笠原海溝とその東方海洋底部分の深層流について,白鳳丸KH-00-4次航海で実施したCTDと係留流速計データの解析を行った.CTDの地衡流シアは部分的な測定ではあるが,流速計のプロファイルと一致する.CTD測線と伊豆小笠原海嶺で囲まれる部分の流量収支を計算すると,2000dbを無流面に取る場合,大きな残差が生じる.一方,海溝の中央部で流速が0になると仮定して,基準流速を与えると,西斜面の南下流は8Sv程度である.東斜面では北緯32度付近で10Svの西向きの流入があり,北緯34度付近で同量の流出がある.10Svは斜面に沿って北上すると思われるが,流量残差が10Svあり,推定誤差も大きい

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤尾伸三: "診断モデルと海洋観測による深層循環の研究"海の研究. 10・6. 561-572 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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