• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自然地震データを用いた日高衝突帯下のリソスフェア構造の推定

研究課題

研究課題/領域番号 13740290
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関千葉大学

研究代表者

津村 紀子  千葉大学, 理学部, 助手 (00272302)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード減衰インバージョン / 日高衝突帯 / レシーバー函数 / レシーバ関数 / デタッチメント断層
研究概要

昨年に引き続き,レシーバ函数をより深い部分まで求めることを目的として昨年の観測分を解析したが,特に日高山脈脊梁部に近い観測点でデータノイズが大きくレシーバ関数の解析は行えなかった.また,日高山脈地域の波形は全般的に直達波部分から後続波部分へのエネルギーの移送が大きく波形がインコヒーレントであることがわかった.一方,減衰インバージョンを行うために全国の大学により行われた合同自然地震観測の波形データの処理を行った.この際多数の地震のスペクトルを計算したがその結果から日高地域の主に西側の観測点での高周波部分での励起が著しいことがわかった.以上の特徴は日高山脈の脊梁付近から西側の地下に地震波を強く散乱させる領域が存在することを示唆する.実際に求められた減衰構造では,日高山脈最南部の深さ30km付近に強い地震波減衰域が存在することがわかった.この高い減衰を示す領域の上下には減衰の少ない領域が存在している.インバージョンの空間分解能から考えると,この減衰構造は避けた千島弧側の地殻に挟まれた楔形の領域が強い減衰域に対応し,上下は強く変成された地殻下部を表していると解釈される.そしてこの減衰の少ない地殻下部領域はこの地域に沈み込んでいる太平洋プレート上面まで達していることがわかった.そのため反射法地震探査の反射断面を再解析したところ,同様に裂けた下部地殻の下側が太平洋プレート上面に張り付くように存在しているイメージが得られた.今回の解析では,特に地震波高減衰域付近に対応すると思われる地震波を強く散乱させる領域の影響で波形の相関が悪く,レシーバ函数を用いた速度境界が明瞭には求められなかったが,すくなくても日高山脈最南部では裂けた千島弧地殻がプレートまで達していると考えられる.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi