研究課題/領域番号 |
13740364
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
渡辺 総一郎 (渡邊 総一郎) 東邦大学, 理学部, 講師 (10287550)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ジュガーボール型デンドリマー / ケージド化合物 / 細胞認識 / マンノースレセプター / レクチン結合能 / NBD蛍光標識 / 細胞内取り込み / 光分解反応 / デンドリマー / 光反応 / シュガーボール / クラスター効果 / ドラッグデリバリー |
研究概要 |
本研究は、昨年度に得られたデンドリマー型ケージド化合物に関する研究結果をさらに発展させて、より実用的な機能を持った分子を設計・合成して、評価を行うことを目的としている。 生理活性分子としてLeuLeuOMeを用いたニトロベンジル型ケージド化合物に水溶性の増加やマクロファージによる細胞認識を目指してマンノースを導入したものを基本ユニットとして合成し、デンドリマー(PAMAM型およびDAB型)の周辺のアミノ基に結合させた。マンノースから出発して十数段階を要する合成の各段階における最適条件の検討をおこない、10日以内で効率よく合成する方法を確立した。今年度は特にDAB型デンドリマーを用いたケージド化合物の合成に主眼をおき、G1からG5までのデンドリマー型ケージド化合物を合成した。それらの構造の確認は、ESI-MS, NMRおよび吸収スペクトルによりおこなった。350nm光照射による光分解の様子をNMRによりモニターし評価し、また、糖のクラスター効果による分子認識能をコンカナバリンAとの結合能により評価した。さらに、これらの化合物の細胞膜のレセプターを介してのエンドサイトーシスによる取り込みを確認するために、蛍光色素NBDをデンドリマー周辺部に結合させる試みの条件検討をおこなった。得られた蛍光標識化合物のマウスの腹腔マクロファージへの取り込みの様子を共焦点顕微鏡を用いて観察し、確実に細胞認識と取り込みがおこっていることを確認した。
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