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テクネチウムとペプチドの錯形成反応における立体選択性とアミノ酸配列の相関

研究課題

研究課題/領域番号 13740371
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 無機化学
研究機関東北大学

研究代表者

高山 努  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20272007)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードテクネチウム錯体 / ペプチド / アミノ酸配列 / 立体構造 / ニトリド配位子 / オキソ配位子 / 錯形成反応 / 錯体形成反応
研究概要

本研究は種々のXXC-型のペプチドについて,ペプチドの配列とテクネチム錯体の構造の相関の解明を目的とした。本年度は昨年度の結果を踏まえ,安定な錯体を形成するKYCのアミノ酸配列をキレート部位としてもつペプチドを用いてテクネチウム-99錯体を合成した。本補助金により導入した高速液体クロマトグラフを用いることで迅速に高純度の試料を得るとともに,合成条件の最適化が可能となった。得られた高純度試料について,溶液中での錯体の構造を核磁気共鳴法を用いて解析した。その結果,ペプチドはオキソテクネチウムコアに対しては,リシンのアミノ基の窒素原子,チロシンおよびシステインのアミド基の窒素原子、さらにシステインのチオール基の硫黄原子で配位しており,錯体は四角錘型構造であることを明らかにした。一方,ニトリドテクネチウムコアに対しては,ペプチド2分子がシステインのアミド基の窒素原子およびチオール基の硫黄原子でそれぞれ配位するという違いを見出した。この錯体も四角錘型の構造であることを明らかにした。両者の構造の違いはテクネチウムコアの電荷と配位原子の分極の大きさによって説明できる。この結果は知見の乏しいオリゴペプチを配位子としたテクネチウム錯体の構造と性質を理解する上で非常に重要な知見である。また,同じ配列のペプチドを配位子として用いた場合でも,ターミナル配位子の異なるテクネチウムコアを用いることで新規薬剤開発が可能であることを示唆する。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Sato, T.TAKAYAMA, T.SEKINE, H.KUDO: "Structure of a novel nitrido technetium complex with peptide chelate ligand"Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry. 255. 315-317 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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