研究課題/領域番号 |
13740445
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
相場 慎一郎 鹿児島大学, 理学部, 助手 (60322319)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 熱帯雨林 / 一次生産 / 種多様性 / 純一次生産 / 分解 / エルニーニョ / リター / 照葉樹林 |
研究概要 |
本研究は、多雨林の樹木群集について、野外データに基づき、生産性が高いほど種多様性が高いという多様性-生産性仮説を検証することを第一の目的とした。地上部の生産性は、積み上げ法によって葉の生産と地上部現存量回転速度の和として推定する。樹木種多様性がすでに明らかになっていて、葉の生産と地上部現存量回転速度の長期継続調査を行っているアジアの2か所の山岳(屋久島・マレーシア)をおもな対象とした。 地上部の純一次生産速度を推定するために、鹿児島県屋久島(暖温帯多雨林)では、リタートラップをもちいてリター(落葉・落枝)を月1回回収し、葉・繁殖器官・枝・その他に分別して乾重を測定し、葉の生産速度を推定した。また、地上部の純一次生産の決定要因のひとつであるリターの分解速度を調査した。マレーシアのキナバル山(熱帯多雨林)では、調査区の樹木の幹直径を再測定し、地上部現存量回転速度を推定した。緯度傾度にそった解析のため、沖縄県西表島の亜熱帯多雨林でも調査区を設定した。以上のデータとこれまでに共同研究によって蓄積されたデータにもとづき、広域スケール(緯度・標高傾度)での多様性-生産性関係について検討した。 以上の成果のうち、マレーシアで得られた結果の一部は、共著論文として学術誌で発表した。おもな内容は、かんばつが森林の生産性に与えた影響(Aiba & Kitayama 2002)、調査区の樹木組成と種数-面積関係(Aiba, Kitayama & Repin 2002)、異なる地質条件における生産性の標高による変化(Kitayama & Aiba 2002)などである。
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