• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒタキ科夏鳥個体群の渡りルートに関する分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13740448
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

西海 功  独立行政法人 国立科学博物館, 動物研究部, 研究官 (90290866)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード鳥の渡り / 遺伝的変異 / ミトコンドリアDNA / マイクロサテライトDNA / オオヨシキリ / ウチヤマセンニュウ / イイジマムシクイ / ウグイス
研究概要

ヒタキ科ウグイス亜科の4種、オオヨシキリ、ウチヤマセンニュウ、イイジマムシクイ、ウグイスについて、繁殖個体群のサンプルを用いて分子生物学的手法の検討をおこなった。
ミトコンドリアDNA調節領域では、Tarrのプライマーが、オオヨシキリとウチヤマセンニュウで利用できることがわかった。オオヨシキリは韓国の個体群と日本の個体群を分析し、5%の個体の例外を除いて、両個体群を区別することができた。そして、日本の個体群はフィリピンで主に越冬していることが示唆された。本成果を国際鳥学会2002年大会(北京)で発表した。孤島に離散分布するウチヤマセンニュウでは、九州南部の島々、九州北部の島々、伊豆諸島のサンプルを調べたところ、九州南部と北部は一致し、伊豆諸島のみ0.1〜0.4%の違いが見られた。ただ、伊豆諸島の5個体のうち、1個体は九州地方と同じハプロタイプだったので、調節領域の地域差は頻度差であることがわかった。
マイクロサテライト(ms) DNAの分析では、6つのニシセンダイムシクイのプライマーを2種で試した結果、属の異なるウチヤマセンニュウでは利用できなかったが、同属のイイジマムシクイでは、POCC5,6,8の3つの遺伝子座で対立遺伝子多型が検出された。オオヨシキリでは同種から単離された5つの遺伝子座で多型が検出され、大阪と韓国の個体群に遺伝子頻度の明確な違いが認められた。Z染色体上の遺伝子座よりも常染色体上の遺伝子座の方が違いが大きく、オオヨシキリでは常染色体上の遺伝子座が地域差を検出するのにより適していることがわかった。ウグイスでは、msDNAをクローニングし、プライマーの開発をおこなった。
以上のように、地域差を検出する手法をいくつかの種で開発し、分子生物学的手法を渡りルートの研究に利用する手法に道をつくることができた。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryoko Otsuka, Isao Nishiumi, Masaru Wada: "Characterization of twelve polymorphic microsatellite loci in the Japanese bush warbler Cettia diphone"Molecular Ecology Notes. 3(1). 44-46 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi