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短日植物イネの光周性の分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 13740457
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

井澤 毅  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10263443)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード光周性 / 概日時計 / 短日植物 / イネ / フィトクローム / Hd1遺伝子 / FT相同遺伝子 / 日長測定機構
研究概要

イネは典型的な短日植物である。極端な長日条件である連続明期中では、播種後、200日でも開花しない。我々は、これまでに、連続明期中でも、播種後約20日で、花芽形成を起こすse5変異体の解析から、イネの光周性反応に、植物光受容体フィトクロームが必須であることを明らかにしている(Izawa et al. 2000)。
1)本研究では、lucレポーター遺伝子を用い、概日時計のモニター系を確立した(Sugiyama et al. 2001)。
2)また、hd1変異体を用いた解析から、Hd1遺伝子が概日時計の出力系として開花を制御していること、イネにはFT様遺伝子が10個以上存在し、多くは、フィトクロームを介した光信号伝達系とHd1遺伝子を介した概日時計出力系の相互作用により、発現制御され、短日条件のみで発現することを見いだし、概日時計に発現制御され「夜」に存在するHd1タンパク質が、フィトクロームを介した修飾の結果、日長条件により転写促進型になったり、転写抑制型になることで、日長測定をしているというモデルを提唱している(井澤ら、投稿準備中)。
3)さらに、イネFT相同性遺伝子の過剰発現により、茎の先端にたった一個の花(小穂)ができる植物体を作成することに成功した。このことは、FT相同性遺伝子の機能が花芽形成のスイッチとしてだけではなく、生殖期間の長さの決定にも関与していることを示している(井澤ら、投稿準備中)。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuko Sugiyama, Takeshi Izawa, Tetsuo Oikawa, Ko Shimamoto: "Light regulation of circadian clock-controlled gene expression in rice"The Plant Journal. 26. 607-615 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 伊澤 毅: "光シグナルによる花成誘導-植物はいかに日の長さを測るのか-"「細胞工学」別冊植物細胞工学シリーズ16「植物の光センシング」. 124-133 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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