研究課題/領域番号 |
13740484
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
嶌田 智 北海道大学, 先端科学技術共同研究センター, 助手 (40322854)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 緑藻 / ミル属 / 系統分類 / 分子系統学 / 形態 / 形態形成 |
研究概要 |
平成15年3月20日現在、日本各地32箇所の自己採集および分譲を受け、緑藻ミル属20種95株から全DNAをDneasy Mini Kitにて抽出し、葉緑体にコードされているribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxgenase(rbcL)遺伝子の塩基配列(約800bp)を決定した。分子系統樹構築ソフトPAUP 4. 0b10を用い系統樹を構築した。その結果、日本産ミル属は20個のクレードにわかれ、最も初期にタマミル(Codium minus)が分岐した。ついで2つの大きなクレードが認識できた。1つはsubgenus Tylecodium-complexでコブシミル(Codium spongiosum)及び匍匐生ミル4種からなる。もう1つはsubgenus Schizocodium-complexでミル(Codium fragile)、ナガミル(Codium cylindricum)、クロミル(Codium subtubulosum)等14種からなる。多くはsubgenus毎に分かれたが、例外的に匍匐生ミル1種がsubgenus Schizocodium-complexに含まれた。全体で未記載種が4種確認できた。ヒラミル(Codium latum)と単系統になる株はヒラミルより藻体が薄く配偶子嚢が大きい。これは元北海道大学教授山田幸夫博士のHerbarium name Codium pseudolatumに相当し新種記載の必要がある。ミル(Codium fragile)と小嚢が尖るか尖らないかの違いで区別された元California大教授P. C. Silva博士のHerbarium name Codium inermeに相当する藻体はミルと遺伝子配列が一致した。日本に生育する匍匐生ミルの仲間は5種類確認され、形態的にも区別できることを報告した。
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