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紅藻ソゾ属と近縁属の分子系統学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13740485
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関北海道大学

研究代表者

阿部 剛史  北海道大学, 総合博物館, 助手 (00301929)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードChondrophycus / Laurencia / Osmundea / rbcL / ソゾ属 / 分子系統 / 分類 / サクランボ小体
研究概要

ソゾ類全体を単一の属Laurenciaとして扱う分類体系が近年まで世界で広く支持されてきたが、おもに内部構造に着目したNamらの研究により、Chondrophycus, Laurencia, Osmundeaの3属に分けるべきとの見解が主流となりつつある。本研究では、分子系統学的手法を用いてソゾ類全体の主な種間の系統類縁関係を検討した。DNA(rbcL遺伝子)の塩基配列情報をもとにソゾ類の系統樹を作成したところ、Chondrophycus, Laurencia, Osmundeaの3グループは、Chondrophycusの一部の例外を除き、それぞれ単系統となった。現在Chondrophycusとされている種のうち、コブソゾのみは、他の種とは単系統とならず、系統樹上の離れた位置を占める結果となったが、このことは、これら3グループは並列関係にあるのではなく、これらのうちでChondrophycusが祖先的であり、この中からLaurenciaおよびOsmundeaがそれぞれ別個に分化してきたと解釈することにより説明できる。また、本研究で得られた分子系統樹は、二次代謝副産物/サクランボ小体の有無に関する特徴と明瞭な整合性を示した。NamらはChondrophycusの一部の種でサクランボ小体の存在を報告しているが、この報告が材料の誤同定に由来していたものである可能性を示唆する結果となった。二次代謝産物/サクランボ小体にを有するという特徴がLaurenciaのみの固有派生形質であることが明らかにったため、この特徴をLaurencia属の定義の一つに加えるべきである。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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