研究課題/領域番号 |
13750042
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
興梠 元伸 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (10251662)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 光周波数コム発生 / 光CT装置 / 高周波数変調 / 光周波数コム / 光CT / 光パルス |
研究概要 |
光CT装置に適した光周波数コム発生の検討を行った。 それによると、深度方向の測定ダイナミックレンジを例えばLとすると、変調周波数の最適値はfm=光速度/2Lとなることがわかった。これより大きいとダイナミックレンジはL以下となり、これより小さいと、分解能一定の条件でSN比が劣化する。ところが、生体観測を行う場合Lの値は数mm程度であり、それに適するfmの値は20GHz以上が望まれる。しかしながら、従来の光周波数コム発生器の変調周波数は数GHzであり、適していなかった。 そこで光CT装置に適した光周波数コム発生のために、光周波数コム発生器の変調周波数の高周波数化をおこなった。 光周波数コム発生用の結晶の再設計をおこない、従来より断面積が半分の結晶を作成した。と同時に、新規設計のマイクロ波共振器を製作し、この結晶を搭載した。 この結果、およそ30GHz程度まで、マイクロ波の共振モードを確認した。さらに、結晶内部を伝搬するマイクロ波と光の速度整合を得るために、マイクロ波共振器の空洞サイズを調整した。結果、20GHzで変調可能な光周波数コム発生器を作成した。 これにより変調周波数が20GHzと高周波数でありながら、従来と同様な光コム発生に成功した。生体観測を行うに適した光コム発生のめどがついた。 これからはスペクトル形状のフラット化、及び変換効率の向上をめざし、光コム発生器に光フィルタを搭載することの実現を目指す。
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