研究課題/領域番号 |
13750209
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中沢 信明 群馬大学, 工学研究科, 助手 (80312908)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ジェスチャ / 加速度 / パソコン / マウスカーソル / 頭部 / 入力インターフェイス / 手先 |
研究概要 |
本研究では、肢体に障害を持つユーザのパソコン操作支援を目的として、頭部を傾ける単純なジェスチャを利用したヘッドマウント型のマウスカーソル操作システムの開発を行った。従来の福祉用入力支援装置は、ユーザが装置の仕様に合わせて動かさなければならないのに対して、本研究で開発したものは、操作に用いる部位の傾き角度の可動範囲を装置に記憶させ、ユーザの可動部位の状況を考慮に入れたことが特徴となっている。重力加速度の測定が可能な小型加速度センサを利用して僅かな頭の傾き角度を検出し、頭の傾けた方向に、その傾けた大きさに応じた速さでカーソルを移動することができる。また、口元に取り付けたパイプに呼吸気を入力することでクリック操作が可能である。座位状態で装置を着け、パソコン画面上に示された上下、左右方向の2点間の移動、位置決め操作を行った結果、カーソルが移動しない頭の傾き角度、すなわち不感帯領域が操作性に深く関与していることを見出した。不感帯を狭く設定した場合にはカーソルを静止させるのが困難となり、また広く設定した場合には頭を傾けても意図したようにカーソルが移動せず、ユーザに合わせた適切な不感帯領域の設定が必要である。適切な不感帯領域を設定した場合には、頭の傾き角度に対するカーソル移動速度の割合が変わっても、操作性は低くならなかった。さらに、シートに座り、背もたれの角度を変えて背臥位状態による操作を行い、座位状態とほぼ同様の操作を行うことが可能であることを示した。
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