研究概要 |
本研究では、オムニカメラ、レーザーレーダを用いたセンサフュージョンによる安定した環境認識法に関する研究と、無線LANによる相互通信を利用した白線自律隊列走行を実現するための手法、アルゴリズムの開発の研究、およびその実証研究をおこなった。これら2年間の研究の成果は、査読付き論文として5件、著書として1件としてまとめられている。 それ以外の成果として、以下に要約を示す10件の国際会議発表(SAE Conference 2001(4件), Unmanned System Symposium 2002(2件), SICE conference 2002(4件))をおこなった。 1無線通信とレーザーレーダを用いた自律走行車の隊列走行の実装に関する研究 2倉庫内での走行車のためのリアルタイムマップ生成法に関する研究 3人間の目の動き、感覚などをカメラの位置、加速度などに置き換え人間の運転をモデル化した研究 4屋外環境における白線認識法として動的輪郭モデルを適用した研究 5運転者と自動車の関係を心理的観点からモデル化し、その有効性を調べた研究 6レンジセンサを用い未知環境の閉空間内におけるマップ作成を行う研究 7交差点における運転者の視点の動きの計測とその解析に関する研究 8レンジセンサを用い既知環境におけるマップを生成する方法に関する研究 9屋外環境において、オムニカメラを用いて走行するための白線検出法に関する研究 10IGVC大会において、DGPSを使った自律走行の実装法についての研究 また、本研究での成果は、国際無人自律走行競技大会においても応用され、2002年度の第10回大会では、19大学計23チームで競ったメイン競技部門において1位、また自律ナビゲーション部門でも1位を獲得するなど、これら研究成果によって世界的な競技会においてもトップレベルの成績を収めることができた。
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