研究課題/領域番号 |
13750349
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長谷川 剛 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (00294009)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | TCP(Trasmission Control Protocol) / インターネットルータ / RED(Random Early Detection) / ネットワークプロセッサ / パラメータ設定 / Webドキュメント / 不公平性 / IXP1200 / RED / パケット処理方式 / フロー処理 / SRED / 実装実験 |
研究概要 |
本年度の研究においては、昨年度の研究において提案し、基礎的な評価を行った、RED(Random Early Detection)方式のパラメータを自動的かつ動的に設定するdt-RED方式のさらなる評価を行った。その結果、広いネットワークパラメータ領域において、オリジナルのRED方式よりも高いスループットおよびフロー間の公平性を満たすことができ、RED方式の最大の欠点であるパラメータ設定問題を解決することができることを明らかにした。 また、ルータにおける高機能なフロー処理方式として、ユーザ間の公平性のみではなく、転送ドキュメントサイズによるスループットの不公平の解消を目的とした、バッファにおけるパケット処理方式の提案を行った。本検討においては、まずTCPを用いてドキュメントを転送する際に、そのサイズによってスループットに大きな不公平が発生することを、コンピュータ上のシミュレーションおよび数学的解析によって検討を行った。その結果、Webドキュメントの大半を占める、サイズの小さなドキュメント転送の際のスループットが、非常に小さいことが明らかとなった。そこで、この不公平を解消するために、ルータにおいて各TCPフローの転送パケット数を監視し、その量に応じてパケット廃棄確率を変化させることによって、ドキュメントサイズによるスループットの不公平性を解消する方式を提案した。その結果、非常に軽量なアルゴリズムを用いて、不公平性をほとんど完全に解消できることを明らかにした。 また、これらの方式をネットワークプロセッサシステムIXP1200上に実装するための基礎的検討として、IXP1200によってTCPコネクションを取り扱う際のオーバヘッド、処理能力に関する評価を行った。その結果、将来ネットワークプロセッサが高速化することによって、現実的な処理速度で、ネットワークブロセッサ上でTCPパケットを処理することが可能であることを示した。
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