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界面への水分吸脱着現象がコンクリート中の物質移動特性に与える影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13750443
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・力学一般
研究機関大同工業大学 (2002)
名古屋大学 (2001)

研究代表者

木全 博聖  大同工業大学, 工学部, 講師 (80303668)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードコンクリート / 水分移動 / 水分吸脱着 / 吸着速度 / 脱着速度 / 乾燥収縮 / 耐久性問題 / 物質移動
研究概要

供用中の構造物を構成する材料の性状を把握することは,構造物の全体挙動を予測するために重要であることはいうまでもない.コンクリート構造物の設計方法は性能照査型のものへと転換が進められており,材料の状態を時間軸上で精度よく予測することへの注目度はますます大きくなっている.本研究は,コンクリートの劣化・変質を経時的に予測し,構造材料としての保有性能の照査を可能とする技術開発を最終目標としており,その中でも水分移動,特に細孔壁への水分吸脱着現象に着目して研究を展開した.
コンクリートの変質・劣化は,もともと内部に含まれていた物質あるいは外部から進入した物質と,コンクリート固相(細孔壁)との化学反応により発生する.すなわち,コンクリート固相への物質(特に水分)の吸脱着が,反応の第1段階となるわけである.まずこの特性を明らかにするため,セメント硬化体への水分吸脱着に関する実験を行った.実験は化学分野の吸着工学の分野で確立された測定装置を用いて実験を行った.吸着速度の推定式は吸着工学の分野でも確立されたものは少ないため,本研究では新たな推定式を構築した.吸着速度は中相対湿度領域で速く,低・高相対湿度領域で遅いという結果が導かれた.また,脱着速度は相対湿度への依存性は小さいものの,吸着速度に比べてはるかに早いことが明らかとなった.これは,乾燥過程と吸湿過程の拡散性状の違いを示す重要な情報であると思われる.
セメント硬化体の水分吸脱着測定を中心に研究を進め,幾つかの現象を明らかにし,そして課題も明らかとなった.今後はさらに多くの実験を重ね,そしてコンクリートの劣化・変質に伴う事象を数値解析的に明らかにするモデルの構築にあたる予定である.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石川靖晃, 木全博聖, 石川雅美, 田辺忠顕: "表面ひび割れ深さの進展を予測するCPひびわれ幅法の開発"コンクリート工学年次論文集. 24巻1号. 963-968 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 木全博聖, Phamabanh Kongkeo, 田辺忠顕: "4カ国の耐震設計基準に基づいて設計された柱の動的特性"土木学会論文集. No.704 V-55. 101-116 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 木全博聖, 田辺忠顕: "容量法によるセメント硬化体の水分吸脱着速度の測定"コンクリート工学年次論文報告集. 23巻2号. 799-804 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 木全博聖, 田辺忠顕: "乾湿繰り返し条件下でのセメント硬化体の水分吸脱着特性"第55回セメント技術大会講演要旨. 134-135 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 木全博聖, 田辺忠顕: "細孔表面への水分吸着を考慮したコンクリートの水分移動解析"第55回セメント技術大会講演要旨. 136-137 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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