研究課題/領域番号 |
13750445
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
武田 三弘 東北学院大学, 工学部, 講師 (10265184)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | X線造影撮影 / 金属微粉末 / 造影補修材 / ひび割れ先端位置 / 非破壊検査 / ひび割れ検出 / 造影補強剤 |
研究概要 |
一般に、既設コンクリート構造物のひび割れ検査においては、表面のひび割れ幅の調査を行い、補修が必要であると判断された場合には、ひび割れ補修工事が行われる。しかしながら、ひび割れ補修工事が行われても、補修自体が確実に行えたかどうかの確認方法が無いのが現状である。そこで本研究では、従来使用されている補修剤に金属微粉末を混入し、X線撮影によってひび割れ補修後の補修状況の確認を行える新しい補修材(以下造影補修材とする)の開発を行うことを目的とした。補修材には、エポキシ樹脂系補修材およびアクリル含浸性補修材を、金属微粉末には、X線撮影時に造影効果が期待できる質量吸収係数の高い、タングステン酸カリウム、モリブデン酸カリウム、酸化ストロンチウム、硫化ストロンチウムおよびタングステン酸カルシウムの5種類を用いた。 補修材に各金属微粉末を攪拌混合(混入率0〜50%)して作製した造影補修材を用いて、引張試験、付着(曲げ)試験、造影性能試験、材料分離試験を行い、造影性能および補修性能を兼ね備えた新しい造影補修材開発のための比較検討を行った。 その結果、アクリル含浸性補修材とタングステン酸カルシウムを混入率50%で攪拌混合した造影補修材において、造影性能および補修性能が高いことが分かった。また、実構造物を想定した供試体を用いて造影補修剤の造影性能・補修性能の確認実験を行った結果、いずれの性能も造影補修剤としての条件を満たすことが分かった。さらに造影補修剤を充填したひび割れの先端位置を測定したところ、実測値と計測値との誤差は平均7.0mmであった。また、約0.05mm幅のひび割れまで造影補修剤が充填できることが確認できた。
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