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橋梁構造物における渦励振とその渦生成機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13750459
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 構造工学・地震工学
研究機関京都大学

研究代表者

八木 知己  京都大学, 工学研究科, 助手 (30293905)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードカルマン渦 / 自己励起型渦励振 / ギャロッピング / ねじれフラッター / 連成フラッター / 空力干渉 / 矩形断面 / 渦励振 / フラッター / タコマ橋 / 空中干渉
研究概要

本年度は,構造基本断面における異種空力振動現象の干渉を把握することを目的に,カルマン渦励振,自己励起型渦励振,ギャロッピング,ねじれフラッターなどの空力振動が発生するB/D=2矩形断面を対象に,風洞実験を行った.以下に得られた結果を示す.
●B/D=2矩形断面においての1/St(ストロハル数)付近の風速域においてカルマン渦との同期現象によりギャロッピング振動が発現することが知られていることから,この現象はギャロッピングがカルマン渦による振動によって励起されている可能性が示唆された.
●本研究では,次のような空力干渉が確認された.1)連成フラッター,2)ねじれフラッターがギャロッピングを抑制,3)ギャロッピングによりねじれフラッターの発現が高風速側に移行,4)ねじれ渦励振によりギャロッピングを抑制.
●ねじれフラッターがギャロッピングを抑制する現象は,ねじれフラッターの発生起因であるSeparation Bubbleによって,ギャロッピングの励振力となっている上面圧力の回復が妨げられ,あるいはねじれ振幅が大きくなることでたわみ振動方向の接近流が再付着し,内部循環流の形成が妨げられたため,ギャロッピング振動が抑制されているものと考えられる.
●ギャロッピングによりねじれフラッターの発現が抑制される現象は,ギャロッピングの流れ場が卓越し,ねじれフラッターの励振力である剥離せん断層の再付着が生じなかったため,Separation Bubbleの形成が妨げられたと考えられる.
●ねじれ渦励振によりギャロッピングを抑制する現象は,ねじれ渦励振が渦流下型であるためにギャロッピングの振動方向とは逆面の圧力回復が妨げられたこと,あるいはこのたわみ振動は強制的なカルマン渦放出により発現したものであり,ねじれ渦励振の振幅がある値に達したときにカルマン渦の放出が制御されたことなどが考えられる.

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本 勝: "旧Tacoma橋における異種空力振動の干渉現象"第17回風工学シンポジウム論文集. 303-308 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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