研究課題/領域番号 |
13750523
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高岡 昌輝 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80252485)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | マイクロウェーブ抽出法 / PCBs / クロロベンゼン類 / ごみ焼却施設 / ソックスレー抽出法 / 水分 / 飛灰 / 汚泥 / マイクロウェーブ抽出 / 都市ごみ消却飛灰 / クロロベンゼン |
研究概要 |
ごみ焼却施設において、ポリ塩化ビフェニルやクロロベンゼン類がダイオキシン類の前駆物質として発生する。このような化合物の様々な試料中の濃度やリスクの迅速な評価を行うためには、正確かつ迅速な分析が要求される。本研究では、分析手順の中で最も時間を要する抽出操作に着目し、マイクロウェーブ抽出法を用いて固体試料中に含まれるPCBsとCBzsを分析し、従来法であるソックスレー抽出法による結果と比較した。特に、試料の乾燥に非常に長い時間がかかることおよび乾燥工程におけるコンタミネーションあるいは目的物質の揮発をできるだけ少なくするために、マイクロウェーブ抽出における溶媒として水の使用を試みた。ソックスレー抽出を3回行い、有機汚染物質を全く含まない洗浄済みの飛灰に既知量のポリ塩化ビフェニルやクロロベンゼン類を添加して、マイクロウェーブ抽出の最適条件を求めた。次に、実際の飛灰や洗煙排水汚泥を対象として、抽出時間や溶媒の種類と量を変化させて抽出効率を調べた。飛灰においては、マイクロウェーブ抽出法により短時間(15分)、低溶媒量(30mL)でポリ塩化ビフェニルやクロロベンゼン類がソックスレー抽出法にほぼ匹敵する割合で抽出可能であった。汚泥については、クロロベンゼン類については問題なかったが、ポリ塩化ビフェニルについては抽出量がやや低かった。含水率が増加するとともに、抽出率は減少したことから、現時点での水の適用性については限界があると考えられた。通常の飛灰であれば、マイクロウェーブ抽出法は十分適用できることがわかり、抽出時間は約20時間の短縮が見込める。
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